JLPGAがスロープレーに罰金制導入 厳罰化に小田副会長「由々しき事態。私たちももっと考えないと」
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)がダイキン・オーキッド・レディース初日の29日、会見を開き、今季からスロープレーに対し、厳罰化することを発表した。
変更点は罰金制が導入されたこと。個人イエローカードがシーズンを通しての累積制となり、2度目以降の違反は都度、罰金が科されるようになった。
1ラウンドで1度目のイエローが出ると、競技委員会から注意を受け、2度目は1罰打、3度目は2罰打、4度目は当該競技失格となる従来のルールはそのままで、罰打や失格の対象となるイエローカードは次ラウンドに持ち越さない。要は罰金と罰打のイエローは分けて数えるということになる。
罰金額は通算2度目のイエローで10万円、3度目は20万円、4回目以降は50万円となっている。ステップ・アップ・ツアーは賞金額の違いなどからレギュラーツアーの10分の1の罰金額は抑えられている。
これは現役選手たちから構成されるプレーヤーズ委員会から、トーナメント出場人数の増加を目指すための対策で打ち出されたルール改正で、会見に出席した小田美岐副会長も「シード争いも激しいし、ジュニアから上がってきた若い人も増えている。プレーのペースに対しては、(近年)早くなっているという感覚はない。日本の場合、日没時間もアメリカのように長くはないので、これはゆゆしき事態。ファンに支持されるためにも、私たちももっと考えていかないといけない」と現状を受け止めている。
なお、年間を通して5度以上のスロープレー違反があると、当該選手は協会の講習を受けることになる。また、ツアーで累積された罰金はプレーヤーズ委員会のチャリティー基金に流用される。