「女子ゴルフ・ダイキン・オーキッド・レディース」（２９日、琉球ＧＣ＝パー７２）

　２０２４年の国内女子ツアーが開幕した。昨季２勝でメルセデスランキング６位の岩井千怜（２１）＝Ｈｏｎｄａ＝が１イーグル、５バーディー、ボギーなしの６５をマーク。今季ツアー第１号のイーグルも飛び出し、単独首位に立った。地元沖縄出身の１６歳、吉崎マーナ（沖縄カトリック高１年）が７０で回り、アマチュアトップの１０位につけた。

　現役女子高生アマが地元で躍動した。インから出た吉崎は１８、４番と２つのパー５で得意のウエッジがさえるなど４バーディー、２ボギーの７０をマーク。今大会は３度目の出場で、これまではね返されたプロの試合で好発進を決め「今日は９０点」と自分の成長に胸を張った。

　同郷のレジェンドから受けた学びを生かした。昨年９月、同じ沖縄出身の宮里藍さんが冠名となっている招待試合に出場。そこで、藍さんが出場選手に向けて話す機会があった。プレー前に情報や思考をまとめる『シンクボックス』と、思考に区切りを付けて集中する『プレーボックス』という２つの段階があることを学習。この日も頭のオンオフを「悩みながら（プレーに）入っていた時もあったけど、全体的にはできた」と切り替えることができた。

　名前の『マーナ』は登録名限定のもので、本名は「眞夏（まあな）」。父が「組みあわせで見つけやすいように」と付けてくれた。「一打一打に集中してローアマを取りたい」と意気込む１６歳が、一目で分かる自身の名前をリーダーボードの上位に残していく。

　◆吉崎マーナ（よしざき・まーな）２００７年９月１７日、沖縄県出身。本名・吉崎眞夏（まあな）。７歳からゴルフを始めた。沖縄カトリック中１年時の２１年に沖縄県民ジュニアゴルフ選手権１３～１４歳の部で優勝した。実家は沖縄県内で飲食店・吉崎食堂を２店舗経営。得意クラブはウエッジ全般。沖縄カトリック高１年。１５１センチ、４６キロ。