いきなり「イーグル1号」決めた!岩井千怜ロケット首位発進 足腰強化し「安定性あった」
「女子ゴルフ・ダイキン・オーキッド・レディース」(29日、琉球GC=パー72)
2024年の国内女子ツアーが開幕した。昨季2勝でメルセデスランキング6位の岩井千怜(21)=Honda=が1イーグル、5バーディー、ボギーなしの65をマーク。今季ツアー第1号のイーグルも飛び出し、単独首位に立った。地元沖縄出身の16歳、吉崎マーナ(沖縄カトリック高1年)が70で回り、アマチュアトップの10位につけた。首位と2打差の2位は西郷真央、菊地絵理香、天本ハルカ。2年連続年間女王の山下美夢有は1アンダーの19位。
今年も姉妹の強さに揺るぎはない。65のロケットスタートを切り、岩井千は「パットが良かった。ショットというよりはパットで7アンダーに持っていけた」と満足顔を浮かべた。
今季ツアー第1号のイーグルが飛び出た。1、3番でバーディーを先行させて迎えた4番パー5。残り240ヤードからの第2打を10メートルにつけると、上りのスライスラインを一発で沈めた。会心のイーグルにも「ラッキーだったので『ヨッシャー』という感じじゃなく、(その後も)淡々とやっていた」と浮かれることなく、集中力を切らさなかった。
オフは“異業種トレーニング”で強化。姉・明愛とともに、所属や用具契約のつながりで、ホンダ野球部やヨネックスのバドミントン選手と練習し、足腰を鍛えてスイングの安定性を高めた。この日の最大毎秒6メートル超えの強風にも「風に対応する低い球や安定した球が打てたのは、体幹(の強さ)や安定性があったからじゃないかな」と早くも効果を実感する。
開幕前からエンジンは掛かっていた。2週前にはサウジアラビアでの国際大会で今季初戦を迎えた。前週は米女子ツアー、ホンダLPGAに参戦して日本勢最高の13位。「今週のコースに入ったときも、感触がいいままで来た」と好調を維持してきた。
日本でギャラリーがつく試合は昨年12月の日立3ツアーズ以来、約3カ月ぶり。『ファンを楽しませるプレー』が信条なだけに、久々の日本のファンを目にして高揚感も高まる。今年も「明日もバーディーをいっぱい取りたいし、バーディーでみなさんに元気を届けたい」と、ツアーを沸かせていく。