森田理香子 復帰初戦と思えない飛ばしっぷり 平均飛距離が出場選手中1位「自分でも天才やなあと」予選通過

 「女子ゴルフ・ダイキン・オーキッド・レディース・第2日」(1日、琉球GC=パー72)

 2018年以来、6年ぶりにツアー復帰を果たし、61位から出た森田理香子(34)=フリー=が5バーディー、2ボギーの69をマーク。通算1アンダーで18位まで順位を大きく上げ、復帰初戦で予選通過を果たした。4連続バーディーを奪うなど圧巻のプレーはブランクを感じさせず、元賞金女王が面目躍如の追い上げを見せた。2位から出た西郷真央が66で回り、11アンダーで単独首位に浮上。4打差の2位に菊地絵理香が続いた。

 これが元賞金女王の底力だ。6年間のブランクがまるでなかったかのようなバーディーラッシュで、18年5月のリゾートトラスト・レディース以来となる予選通過。森田理は「上出来。自分でも天才やなあと思いながら回りました」と冗談めかしながら笑った。

 インから出て13番から圧巻の4連続バーディー。ドライバーは乱れ気味だったが、アイアン、アプローチショットがさえて、1メートル以内のチャンスを量産した。大会前は「80を打っても仕方ないかもと思っていた」と正直に話すが、力は全く衰えていなかった。

 ツアー屈指の飛ばし屋で13年に4勝を挙げ、23歳という若さで関西出身では初の賞金女王に輝いた。ただ、最大のタイトルを獲得したことで燃え尽きてしまい、14年以降は成績が下降線をたどり16年にはシード落ち。19年から一時的にツアーを離れた。それでも、休養期間に参加したプロアマ戦で放つドライバーショットの飛距離は健在。その豪快な飛ばしっぷりに、復帰を熱望する周囲の声は多く、「頭の端にはゴルフのことがずっとあった」と意を決してツアーの舞台に戻ってきた。

 武器は今でも通用するどころか、新たな自信となった。初日の平均飛距離は驚異の271ヤードで、出場選手中で全体1位。「飛んじゃうから年を取っても“やれる”って。小技は下手なのは分かってる。でも、下手ながらもやれると思えた」。

 大会前に目標設定した4日間完走は、ほぼ確実。復帰初戦でトップ10も見えてきたが「もう一生懸命やるだけ。一生懸命やったら結果が悪くても納得する」と、がむしゃらにクラブを振るだけだ。

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