古江彩佳が単独首位に浮上 「会心」前半4バーディーで勢い
「米女子ゴルフ・HSBC女子世界選手権・第3日」(2日、セントーサGC=パー72)
2位から出た古江彩佳(23)=富士通=が5バーディー、1ボギーの68をマークし、通算10アンダーで単独首位に立った。2打差の2位はハナ・グリーン(オーストラリア)。畑岡奈紗は70で回り、通算6アンダーで5位にいる。西村優菜は69と伸ばし、3アンダーの17位に浮上した。68の笹生優花は1オーバーの32位。稲見萌寧は体調不良でスタート前に棄権した。
古江に最終組で回る重圧はなかった。「会心だった」という前半に4バーディーを奪って勢いに乗り、68で単独首位に躍り出た。ツアー2勝目のチャンスに「前半からショットもパットも良くて、リズム良く打てた」と満足そうにほほ笑んだ。
1、2番の連続バーディーで、単独トップに立った。正確な距離感のショットでピンに絡め、パー5の5番は3打目をピンそば50センチにつけた。スコールに見舞われた16番(パー5)では第3打がグリーン左奥の芝がはげたラフに行った。球に泥が付く悪条件だったが、巧みな寄せでパーセーブ。逆境に耐えた。
3日間の合計パット数80は全体1位。2日目以降は「スピードもライン読みもうまくできている」と自己分析する。ドライバーの飛距離は下位の部類に入るが、ショットとパットで組み立てる戦略が奏功している。
世界ランクは日本勢で畑岡に次ぐ20位。パリ五輪の出場権獲得へ、ランクを上げる絶好の機会をつかんだ。「(五輪の)意識もあるので、しっかりここで勝つことが大事」。一昨年7月のスコットランド・オープン以来のツアー勝利に照準を合わせた。