開幕戦Vの岩井千怜 西郷とのマッチレースに競り勝ち「ホッとしました」

 18番、ウイニングパットを沈めガッツポーズを決める岩井千怜(撮影・開出牧)
 優勝トロフィーを手に会心の笑みを浮かべる岩井千怜(撮影・開出牧)
 優勝を祝福する姉の明愛(左)と抱き合い言葉を交わす岩井千怜(撮影・開出牧)
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 「女子ゴルフ・ダイキン・オーキッド・レディース・最終日」(3日、琉球GC=パー72)

 首位から出た岩井千怜(21)=Honda=が5バーディー、ボギーなしの67をマーク。21年の小祝さくらが記録した通算14アンダーを4打更新する大会新の通算18アンダーで逃げ切り、昨年6月の宮里藍サントリー・レディース以来、ツアー通算5勝目を挙げた。

 単独首位から出たものの、スタートの1番から西郷に追いつかれ、その後もバーディーを取ってはしぶとく食らいついてきた。それでも「どこかで追いつかれるのは分かっていた。そのときが来たら意識するんじゃなくて、無心で変わらずにいこうと思った」と、動じることなく、2メートルを沈めた14番のバーディーで一歩リード。3日目はダブルボギーを打った15番は「今まで以上に気持ちを強く冷静に」とパーで切り抜け、優勝のゴールテープまで逃げ切ると「ホッとしました」と緊張の糸から解き放たれた。

 優勝スピーチでは、厳しいオフのトレーニングを思い出して涙も流した。食事がのどを通らず気持ちが乗らない日も姉の明愛と励まし合い、きついウエートトレーニングなどを乗り切った。「負けたくないし、世界に行きたいのもある。(ファンが)笑っている顔を見たいのもあるし、あとは自分のため」。オフの成果は早くも開幕戦で実り、「やってきて良かった」と胸を張る。

 この大会期間中、報道陣の取材では、かならず最後に「バーディーで皆さんに元気を届けたい」と話していた。特に元気を届けたいのは、元日の能登半島震災で被災した方々。今季は「iwai SMILE Project」と題して、バーディー、イーグル数に応じて義援金を寄付。「困っている人がいたら助ける」という父・雄士さんの教えをしっかり受け継ぎ、「自分が楽しんでいる姿を皆さんにお届けして、心の支えになったらいい」とプレーでも社会貢献でも元気を届けた。

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