女子ゴルフ臼井がツアー初優勝!アクサ・レディース最終日は悪天候のため中止
「女子ゴルフ・アクサ・レディース・最終日」(24日、UMKCC=パー72)
女子ゴルフのアクサ・レディースは24日、宮崎県UMKCC(6545ヤード、パー72)での最終ラウンドが悪天候のため中止となった。競技は前日の第2ラウンドまでの36ホールに短縮され、臼井麗香(25)=フリー=が通算13アンダーの131でツアー初優勝を果たした。規定により加算賞金額は当初の75%となり、臼井は1350万円を獲得した。1打差の2位が山下美夢有、小林夢果が通算10アンダーで3位だった。
中止で初優勝が決まった臼井は、静かなロッカールームで一人感激に浸った。大きなスランプを乗り越え、プロ7年目でようやくつかんだ勝利に「どうやってゴルフをしたらいいのか分からないこともあった。まだ夢を見ているみたい」としみじみと喜びをかみしめた。
2021年には2位に2度入るなど初めて翌シーズンのシード権を獲得。ところが「2位と1位の壁をすごく感じた」とスイングを大きく改造したのが長いトンネルの始まりだった。いつの間にか曲がって飛ばないボールしか打てなくなり、22年には34試合で27度の予選落ち。毎週のように試合前の練習ラウンドから「もうやめたい」と泣きながらプレーすることが続いたという。
幼少期にタカラジェンヌを目指してクラシックバレエに励み、現在もファッションのプロデュースに興味を持つ。主催者推薦で今季初めて出場できた2日間大会を1打差で制し「この優勝が奇跡と言われないように、2勝目を目指して頑張りたい」と謙虚に飛躍を誓った。