中島啓太が欧州ツアー初優勝 2月の星野陸也以来、日本勢5人目 「今季年間10位以内に入って2025年は米ツアーへ」
「欧州男子ゴルフ・ヒーロー・インディアン・オープン・最終日」(31日、DLFG&CC=パー72)
昨季日本の賞金王、中島啓太(23)=フリー=が首位から5バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの73でスコアを一つ落としたが、通算17アンダーで、2位に4打差をつけて初優勝した。日本勢が同ツアーで勝ったのは2月のカタール・マスターズを制した星野陸也以来で、青木功、松山英樹、久常涼と合わせて5人目。
中島は、グリーン上での優勝インタビューに流ちょうな英語で応じ「このツアーで今季10位以内に入って(その資格で)2025年は米ツアーに行きたい」と話した。
日本ツアーではすでに4勝を挙げているが、欧州ツアーでの1勝目は「すごくうれしいですし、プロとして初めて優勝したような気持ちで、新しい気持ちでいっぱい」と喜んだ。この日は21アンダーまで伸ばす瞬間があったが、後半に失速「前半で8打くらいリードしてすごく余裕がある感じだったが、バックナインはかなりタフでいい終わりではなかった。後半はタフなホールがかなり多くて、その中でも難しいホールが続く中でボギーやダブルボギーを打ってしまったのは悔しいが、その分、前半やこの3日間の貯金があったので、自分のゴルフをほめたい」と前向きに受け止めた。
昨季日本ツアー賞金ランキング1位で得た出場資格でつかんだ欧州1勝。「この優勝はかなり自信になった。日本ツアーから欧州ツアーへの道が開けていることにすごく感謝している。日本の賞金王になれれば欧州ツアーに行ける、というところで、みんながそこを目指して頑張ると思う。日本からたくさんチャンスがあれば、米ツアーに向かって挑戦する選手がたくさん増えてくると思う」と後に続く選手の出現に期待した。
同時に「これからも勝ちを重ねていけるように。僕はまだ1年目でたった数試合しかプレーしていないが、しっかり上位でプレーして米ツアーに行けるように。そして日本でプレーしている選手の目標になれるように頑張りたいと思う」と今後へ意気込んだ。