松山英樹が4位浮上 難条件も猛チャージで上位争いへ「伸ばせたところもあって良かった」
「米男子ゴルフ・テキサス・オープン・第3日」(6日、TPCサンアントニオ=パー72)
34位から出た松山英樹(32)=LEXUS=はボギーなしの6バーディーで66をマークし、通算7アンダーの209で4位に急浮上した。首位とは8打差。久常涼は72で回り、通算1オーバーの54位。アックシェイ・バティア(米国)が15アンダーで初日からのトップを守り、4打差の2位にデニー・マッカーシー(米国)がつけた。
小雨に強風、寒さのある難条件の中、松山が猛チャージで一気に上位争いへ加わった。この日のベストに並ぶ66をたたき出した日本のエースは「耐えたところも、伸ばせたところもあって良かった」とうなずいた。
1番でフェアウエーからの残り138ヤードを1・5メートルにつけて幸先良くバーディーを奪った。「昨日の練習で、これかなというのがあった。それで1番のティーショット、2打目とうまくいった」と手応えをつかむと、3、4番はグリーン脇のバンカーからパーセーブ。勢いをつないだ。
大きかったのは14番(パー5)。2打目をグリーン左奥に大きく外し、3打目の寄せも届かずラフに沈むピンチとなった。それでも、巧みにふわりと浮かせた第4打はカップに吸い込まれてバーディー。「たまたま入ってくれた」と気を良くすると、最後は好ショットから2連続でスコアを伸ばした。
次週のマスターズ・トーナメントに向けて、優勝もわずかに見える位置まで来た。「後半に入って勝負をかけられるところにいれば」と意欲をのぞかせた。