「米男子ゴルフ・テキサス・オープン・最終日」（７日、ＴＰＣサンアントニオ＝パー７２）

　首位と８打差の４位から出た松山英樹（３２）＝ＬＥＸＵＳ＝は４バーディー、３ボギーの７１にとどまり、通算８アンダーで７位だった。久常涼は７７で通算６オーバーの７８位。アックシェイ・バティアが、２０アンダーで並んだデニー・マッカーシー（ともに米国）とのプレーオフを１ホール目で制し、昨季の初優勝に続く通算２勝目。１１日開幕のメジャー、マスターズ・トーナメントの出場権を得た。

　２度目の制覇を目指すマスターズの前哨戦として臨んだ今大会。松山に残ったものは、課題ばかりだった。７１のスコア以上にもどかしい内容に「最悪です。ショットもパットも寄せも全部駄目」と吐き捨てるように言った。

　逆転へのわずかな可能性に懸けてティーオフした。パー４の１番、グリーン奥のバンカーから３打目を入れるバーディーでいきなり観客を沸かせた。だが、フェアウエーから残り１６１ヤードの２打目で大きくオーバーしたミスの方を気にし「あんなところに外しているようでは話にならない」と反省を口にした。

　８番までに三つ伸ばしたものの、不安は的中。９番からの連続ボギーで後退し、伸ばし合いの優勝争いから置いていかれた。１２番でピンの根元を直撃する一打や、２５１ヤードの１３番（パー３）で１メートル強つけるショットを放っても、プラス材料とはならない様子だった。

　１１日開幕の“ゴルフの祭典”まで、残された時間は少ない。２０２１年のマスターズ王者は「何か原因を探らないと良くはならない。まずは疲れを取りたい」と悩ましげだった。