松山英樹 3年ぶり2度目頂点へ意欲「もう一回優勝できるように」
「米男子ゴルフ・マスターズ」(11日開幕、オーガスタ・ナショナルGC=パー72)
今季メジャー第1戦、11日(日本時間同日夜)に開幕するマスターズ・トーナメントを前に、松山英樹(32)=LEXUS=が8日、会場の米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGCで公式記者会見に臨んだ。2021年大会以来、2度目の頂点へ「もう一回優勝できるように頑張りたい」と意欲を語った。
オーガスタを吹き抜ける風は、何度吸っても格別だ。公式記者会見に臨んだ松山は、11年連続13回目の出場に「ここでプレーするのが一番の楽しみ」と、時折笑顔をのぞかせた。そして「もう一回優勝できるように頑張りたい」と、2度目のグリーンジャケット獲得へ意欲をみなぎらせた。
7日が最終日だった前哨戦テキサス・オープンは7位。休む間もなく、同日夜にプライベートジェットでオーガスタ入りした。この日はコースには出ず、練習場でショットやパットの調整に努めた。やや疲れが残る表情で「試合勘もそのままでできるかなと思う部分と、連戦での疲労も当然ある」と打ち明けた。
2021年に日本男子初の快挙を成し遂げた。その後の2大会は首などを痛めたこともあり、14位と16位と上位には入ったものの、優勝争いには絡めなかった。それだけに「優勝から3年たったが、もう一度そこにいけるように日々努力している。今週そうなるとうれしい」と意気込みも口にした。
治療に時間を割いたオフを過ごして迎えた今季。2月のジェネシス招待で米ツアーでは2年ぶりとなる通算9勝目を挙げるなど、9試合を戦い、トップ10に3度も入っている。3月のプレーヤーズ選手権は6位、調整中のショットが不安定ながらテキサス・オープンは7位。ここ2戦は好調を維持しているが「結果的に上位で3試合やれたが、そこまで納得のいくゴルフはできていない。いい準備ができているかと言ったらそうでもない」と控えめに語った。
開幕までの短時間で調子が上向けば、高速グリーンなどコース攻略法も熟知するだけに優勝を争う可能性は十分ありそうだ。3年前の再現へ。世界の松山が、頂点に向かう。