松山英樹 ギリギリ50位で予選通過 他選手がスコア落とす“他力”で10年連続決勝R進出
「米男子ゴルフ・マスターズ・第2日」(12日、オーガスタ・ナショナルGC=パー72)
第1ラウンドで68位の松山英樹(32)=LEXUS=は3バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの74で回り、通算6オーバー、150の50位で決勝ラウンドに進んだ。初出場の久常涼は78で回り、通算12オーバーの82位で予選落ちした。ブライソン・デシャンボー、スコッティ・シェフラー、マックス・ホーマ(以上米国)が6アンダーでトップ。タイガー・ウッズ(米国)は1オーバーの22位につけた。
節目となる10年連続の予選通過は意外な形で決まった。松山はカットライン付近で我慢のプレーを続けながら、最終18番で「もったいないことをしてしまった」とまさかのダブルボギー。予選落ちの危機に陥った。他の選手たちもスコアを落としたことで50位を確保し、安堵(あんど)の表情だった。
苦しい一日だった。2番で10メートルのパットを沈めてバーディーとしたが、強風がショットだけでなくグリーンにも影響。3、4番で続けてボギーをたたき、見せ場が少ない展開を強いられた。
後半は17番では2メートルを沈めてピンチをしのぐなどパーを重ねた。「最後もパーでいけたら」と迎えた18番。ドライバーでのティーショットが左の木に当たって150ヤードも飛ばないなどミスを連発。7メートルのボギーパットもカップの左を抜け、さらにスコアを落とした。
他力で転がり込んできたオーガスタでの貴重な決勝ラウンド。「上位との差はあるが、いいプレーができるように頑張る」と夕暮れの中で修正に試行錯誤した。