松山英樹 28位浮上 12打差&強風耐え抜いた「できるだけスコアを伸ばそうと」
「米男子ゴルフ・マスターズ・第3日」(13日、オーガスタ・ナショナルGC=パー72)
50位から出た松山英樹(32)=LEXUS=は4バーディー、3ボギーの71で回り、通算5オーバーで28位に浮上した。首位とは12打差。2022年大会を制した世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーが通算7アンダーで単独トップに浮上。1打差の2位にコリン・モリカワが続いた。5度優勝のタイガー・ウッズ(以上米国)は82と大きく崩れ、11オーバーの52位に後退した。
強風が舞った中で、松山が耐え抜いた。今大会初のアンダーパーで回り、スコアを一つ伸ばしただけで28位まで浮上したのが、難しさを物語る。「できるだけスコアを伸ばそうと思っていた」と真剣な表情で語った。
日系米国人の祖父を持つ人気選手ファウラー(米国)と、第1組でスタート。2番パー5は2打目がグリーン左バンカーにつかまったものの、3打目は1・2メートルまで寄せてバーディーを奪取すると、3番、9番も2メートル以内に寄せて前半は3バーディーを奪った。
後半は18番で真価の一打を見せた。ティーショットを右林に打ち込んだが「あれしかない」と低い球で打った2打目は木々の間を抜いて、花道まで運ぶ好ショット。3メートル弱に寄せて1パットのパーでしのいだ。首位とは12打差。「(最終日は)いいゴルフができるように」と歴代王者の意地を短い言葉に込めた。