西村優菜 憧れの存在と初ラウンド 宮里藍さんから金言「“隙間”探しだね」 3年ぶり大会Vへ最終調整
「女子ゴルフ・ワールド・サロンパス・カップ」(2日開幕、茨城GC東C=パー72)
女子ゴルフで今季国内メジャー初戦のワールド・サロンパス・カップは2日、茨城県つくばみらい市の茨城GC東C(6665ヤード、パー72)で開幕する。開幕前日の1日はプロアマ戦が行われ、米女子ツアー本格参戦2年目で西村優菜(23)=スターツ=が最終調整を行った。憧れの存在である宮里藍さんと同じ組でのプレーは初めてで、ラウンド間には積極的に交流した。2021年大会の覇者は、3年ぶりの大会2勝目を狙う。
冷たい雨が降りしきる中でのラウンドでも、西村の表情は明るかった。かつて世界ランキング1位に上り詰めた女子ゴルフ界のレジェンドと、待望の初ラウンドが実現。「夢のような時間でした」と満面の笑みを浮かべた。
憧れの存在を前にして「朝は右手と右足が一緒に出るくらい緊張してたんですけど(笑)」と体はガチガチだった。それでも、2年目の米女子ツアーでさらなる活躍を狙う西村にとっては、米国での豊富な経験を持つ藍さんとのラウンドは「こんな機会はない」。米国での生活やゴルフのことなどを積極的に聞いた。
この日行われた会見では、藍さんとの会話の内容を「秘密です」としながらも、その一端を明かした。米国のグリーンの硬さは2人の共通認識で、グリーンを狙うショットで藍さんから助言があったそう。「どこかに(球を止められる)“隙間”はあるから、その“隙間”探しだね」と、米女子ツアーで10年以上プレーした大先輩からのありがたい言葉だった。
視線は今季国内初戦のメジャーへ。21年大会は難しいセッティングにも果敢に攻めて優勝。「怖いもの知らずでイケイケどんどんだった」と振り返る。3年のキャリアを積み重ねた今では、このコースの怖さも分かるようになった。それでも「難しく感じてしまうけど、いろいろ考えながらやっている証拠。そんなにネガティブな感じはない」と、ひと味違うゴルフで大会2勝目をつかみ取る。