「女子ゴルフ・ＲＫＢ×三井松島レディース・第２日」（１１日、福岡ＣＣ＝パー７２）

　ツアー未勝利で９位から出た佐久間朱莉（２１）＝大東建託＝が５バーディー、１ボギーの６８で回り、昨年大会覇者の岩井千怜、山下美夢有とともに通算７アンダー、１３７で首位に並んだ。高橋彩華、菊地絵理香、桑木志帆、菅沼菜々、前日首位の小祝さくらが２打差の４位につけた。鈴木愛は１０位。通算１オーバーまでの５９人が決勝ラウンドに進み、年間ポイントランキング１位の竹田麗央は１打届かず予選落ち。

　今度こそ笑顔で終わらせる。佐久間はパー５の１８番で４メートルのバーディーパットを沈め、首位に並んだ。念願の初優勝に向けて絶好の位置で最終日へ。今季、既に２度の２位を味わい、悔し涙を流した２１歳のホープは「リベンジの一日にする」と意欲十分だ。

　前半に三つスコアを伸ばしたが、後半は我慢が続いた。特にともにパー４の１５、１７番は２メートルと微妙な距離のパーパットを決め「気持ちを切らさず、最後までプレーできた」。迎えた最終ホールで「絶対に入れたいと気持ちだけで打った」と、右拳を握った。

　４月の試合と先週の国内四大大会第１戦、ワールド・サロンパス・カップとも１打及ばず、２位に甘んじた。特に先週は、いったん首位に立ちながら、韓国の１５歳アマ・李暁松（リ・ヒョソン）に最後のイーグルで逆転された。「また勝てなかったな」とＶ逸に肩を落とし悔し涙を流した。

　大きなダメージの残る負け方だったが、引きずりそうな気持ちを心の内にとどめ、優勝争いをしていることを前向きに捉える。「疲れはもちろんあるけど、楽しみながらできている」と今大会に臨んでいる。

　最終日最終組は首位で並ぶ昨年大会覇者の岩井千、昨季まで２年連続年間女王の山下と回る。実力者を破り、悲願達成なるか。「（優勝）できるように頑張る」と力を込めた。