吉田優利が今季国内初戦「今までがうまくいきすぎていた。新しい経験」悪戦苦闘の米女子ツアーにも前向き

 プロアマ戦に出場し、笑顔を見せる吉田優利
 取材に応じる吉田優利
2枚

 「女子ゴルフ、ブリヂストン・レディース」(16日開幕、袖ケ浦CC袖ケ浦C=パー72)

 今季から米女子ツアーに本格参戦している吉田優利(24)=エプソン=が国内初戦を迎える。大会前日の15日はプロアマ戦に出場し、コースの最終確認を行った。

 日本には14日の夕方に帰国したばかり。用具契約を結ぶブリヂストンの大会で「調子は良くなくて不安なところはいっぱいありますけど、でもこの試合に帰ってきたことがうれしい」とホステスプロとして笑顔を見せた。

 昨季国内メジャーで1勝を挙げた実力者も米女子ツアーにもまれている。今季4戦に出場して予選落ちが2度。最高成績は前週のコグニザント・ファウンダーズ・カップの50位とまだ好成績は上がっていない。限られた出場機会の中で「この調子ならさほど(ポイント)ランキングはさほど上がらない」と出場可能な試合を2試合ほどスキップする慎重な姿勢も取った。

 とはいえ「実戦が必要ですねえ。もうちょっと試合がやりたい」というのが本音。今週のみずほアメリカズ・オープンはウェイティングで、マンデートーナメントからの出場枠もわずか2枠。出場が厳しいことから「マンデーも出た方が良いと思ったけど、可能性と自分の調子を考えたときに、この試合に帰った方がブリヂストンさんにも恩返しができると思った」と出場機会を求めて、国内での出場を決めた。

 選手層の厚さなど、米女子ツアーで苦戦する要因はいくつかあるが、一番はコースに対応するショットの部分。芝の種類や形状など多様性に富んだ米国のコースに対し、その場しのぎの改善では戦えないと感じている。「分かってはいるけど、プレーをしながら改善するのは向こうの方がコースも難しいのでうまくいっていない原因」と自己分析。ショートゲームの名手も、国内ではあまり使わなかったスピンコントロールを重視したアプローチを練習するなど、悪戦苦闘しながら努力を積み重ねている。

 自信家だった吉田優利が「ここまでゴルフに不安になることは初めて」と口にするほど、今は自信もなくなった。それでも、表情や立ち振る舞いは今まで通り明るく、むしろ成長の機会と捉えており、充実感さえ感じさせる。吉田は「今までうまくいきすぎていたと思うし、新しい経験と思って我慢させられていると思う」と前向きに語った。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ゴルフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ゴルフ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス