今季絶好調の河本結が猛攻「65」なぜ?異例の“がんばりません宣言”も

 暫定首位でホールアウトした河本
 アイアンショットを見せる河本結
2枚

 「女子ゴルフ・ブリヂストン・レディース・第1日」(16日、袖ケ浦CC袖ケ浦C=パー72)

 河本結(25)=RICOH=が8バーディー、1ボギーの65をマーク。午前組では、岩井明愛と並ぶ通算7アンダーの暫定首位につけた。

 昨季出場31戦で16度の予選落ちと極度の不振に陥った河本だが、今季は出場11戦でトップ10がすでに5度。その絶好調ぶりを表すように前半6バーディーの30をマークし、好発進に成功した。セカンドショットをグリーン奥にこぼし、ボギーとした15番には「うまく打てなかった」と反省が残るが、上々のラウンドに「70点」とまずまずの自己評価をつけた。

 ビッグスコアをたたき出した1日は「とにかく頑張らないことを意識した」。“頑張らない”と異例の宣言をする真意は、自然体のプレーを心がけるためだ。

 今季の好調に合わせて、周囲から2019年3月のアクサ・レディース以来の優勝を期待する声も増え始めているという。昨年に比べ、SNSのコメント数は倍増。「アンチは全然大丈夫だけど、良いコメントがいっぱいですごくうれしい」と笑う。

 ただ、その声に応えようと「先週(RKB×三井松島)はすごく優勝したいという気持ちが強すぎて、力んでいた」と普段よりも練習量が増え、大会前日に右足首を負傷。結果も47位と振るわなかった。

 それゆえに、今週は無欲で戦う覚悟だ。「幸運も不運も受け入れる」と何があってもどこ吹く風。この日、早朝の雨でスタート後に降雨中断となった組もあったが、河本の組は幸いにもティーオフ直前だった。「スタートがラッキーだったので、アンラッキーもよく来るだろうなという心構えだった」。一つの幸運があったからこそ、右の林に打ち込んだ6番や、整地されていなかったバンカーにつかまっても「『なんで?』と1ミリも思わなかった。それ(不運)も受け入れられたのは大きかった」と冷静に対処できた。

 河本の“頑張る”は気負いにつながる。「どこにいようが何位であろうが、自分の一打に集中してとにかく頑張らない。(優勝争いになれば)絶対優勝を目指しちゃうし、勝手にバーディーを取りにいくし。でもとにかく頑張らないことを意識したい」。あくまでも自然体を貫き通す。

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