「女子ゴルフ・ブリヂストン・レディース・第１日」（１６日、袖ケ浦ＣＣ袖ケ浦Ｃ＝パー７２）

　早朝の降雨によるコースコンディション不良で１時間４４分中断したため、９組２７人が競技を終えられずサスペンデッドとなった。河本結（２５）＝ＲＩＣＯＨ＝が８バーディー、１ボギーで大会コースレコードの６５をマーク。「頑張らないことを意識した」と無欲のプレーでビッグスコアをたたき出し、岩井明愛と暫定首位に並んだ。１打差の３位に高木優奈。６７の竹田麗央が４位につけた。

　異例の心がけで河本がバーディーを量産した。「頑張らないという目標を達成して、良い一日だった」。だが、その意識の本質は無気力ではなく無欲。自然体のプレーで、記録的なバーディーラッシュを披露した。

　前週のＲＫＢ×三井松島レディースは気負っていた。今季トップ１０が５度の好調ぶりに、周囲からツアー２勝目を待望する声が増え始めた。昨年に比べ、ＳＮＳのコメント数も倍増。ただ、その声に応えようと「優勝したい気持ちが強すぎて力んでいた」と普段よりも練習量が増え、大会前日に右足首を負傷。結果も４７位と振るわなかった。

　ありのままが一番。ティーショットを林に打ち込んでも、整地されていなかったバンカーにつかまっても、この日は動じなかった。「何位であろうが、自分の一打に集中してとにかく頑張らない」。残り３日も“頑張る”は封印する。