世界ランキング1位のシェフラーが第2R直前に警察に拘束 目撃の米ESPN記者が生々しくリポート

 「米男子ゴルフ・全米プロ選手権・第2日」(17日、バルハラGC=パー71)

 世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー(27)=米国=が第2ラウンド開始前に、コース近くで警察に拘束されたと米スポーツ専門局ESPN(電子版)が報じた。

 ESPNによるとシェフラーは2日目の朝、会場のバルハラGCに車で進入しようとした後、地元警察に拘束された。

 米東部時間午前5時ごろ男性がシャトルバスにはねられて死亡したことを受け、コース外の交通が封鎖された。事故を目撃したESPNのジェフ・ダーリントン記者によると、シェフラーは中央分離帯に乗って事故現場の周囲を運転しようとしていたといい、警察官が停止するよう指示したが、コースの入り口に向かってさらに十数メートルも進み続けたという。すると警察官が車の横に張り付き、シェフラーはコースの入り口で車を止めた。

 20~30秒後、シェフラーが窓を下ろして警官に話しかけると、警官は腕をつかんで車から引きずり出した。警官はドアを開けようと車内に手を伸ばし、シェフラーを車から引き出すと、車に押しつけられて手錠をかけたという。

 シェフラーが拘束されたとき、コースの入り口に立っていたダーリントン記者の方を向いて「助けてくれないか?」と話したが、警官がシェフラーに後ろに下がるよう指示。同記者に対しては「邪魔してはいけない。今、彼は拘束されるが、それについてできることは何もない」と告げたという。

 シェフラーは警察官に対する第2級暴行、第3級犯罪いたずら、無謀運転、交通誘導警察官による信号無視の罪で起訴されている。東部時間午前8時40分に釈放され、バルハラGCに向かった。暴行罪は重罪だが、他は軽犯罪だという。

 シェフラーの弁護士はこの日の第2ラウンドでプレーするかどうかは本人次第だとした。

 地元警察の広報担当者はバルハラGCの外でシャトルバスが歩行者をはねて死亡させたため、第2ラウンドの開始が遅れたと認めたという。身元不明の男性は午前5時ごろに道路を横断しようとしていたところ、バス専用車線で衝突された。警察によると、男性は現場で死亡した。

 東部時間午前6時45分の時点でも、数人の警察らが現場で初期対応に当たっており、暗くて雨が多い状況で道路は渋滞し、ファンをゴルフ場に運ぶシャトルバスも停止した。第2ラウンドは東部時間午前7時15分に開始される予定だった。

 4月のマスターズ・トーナメントで2度目の優勝を果たし、メジャー2連勝を狙うシェフラーは第1ラウンドは12位だった。

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