高木優奈の番 首位と2打差の単独2位浮上「できるなら優勝したい」 遅れてきた黄金世代16人目Vへ

 笑顔でコースを歩く高木(右)
 笑顔でホールアウトする高木優奈(右)
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 「女子ゴルフ・ブリヂストン・レディース・第2日」(17日、袖ケ浦CC袖ケ浦C=パー72)

 3位から出た高木優奈(26)=フリー=が3バーディー、1ボギーの70をマーク。通算8アンダーで、首位と2打差の単独2位に浮上した。プロテストを6度挑戦した苦労人のルーキーが、強気のパターで着実にスコアメーク。遅れてきた1998年度生まれの“黄金世代”が世代16人目の優勝を目指す。4位から出た竹田麗央が通算10アンダーで首位に浮上。初日首位発進の河本結、岩井明愛は3打差の3位に後退した。

 黄金世代から、またもツアーVの戴冠が近い。25~26歳を迎え、年齢的には中堅となる世代だが、今季は既に2人の初優勝者を輩出。今週はプロテスト6度目で悲願をかなえた“オールドルーキー”高木の番だ。上位が伸び悩む中でもスコアを二つ伸ばし、4日間の折り返し時点で、ツアー自己最高の2位に浮上した。

 「パターが良かったから、全体的には70点を付けられますね」

 13日に誕生日を迎えたばかりの26歳が、若い時のような強気のゴルフを取り戻した。単年登録時代を含めてツアー通算60試合目で、経験豊富なゆえにパターが「オーバーすることを恐れていた」とショートしがちで、今大会前は3週連続で予選落ち。今週は守りの姿勢を振り払い、1メートルオーバーさせる感覚のタッチを貫き、2日間でボギーはわずか一つ。計53パットは全体4位だった。

 最終9番は80センチのバーディーパットを決めきれず。不意に訪れた緊張感が影響して、絶好機を逃した。優勝争いの終盤なら悔いが残るが、決勝ラウンドの2日間で挽回のチャンスは十分。「2日目で心底良かったと思う」と、かえって気持ちが引き締まった。

 3日目以降へ向けて、自身初の最終組も「意識して優勝できるならしたいけど、この位置で回ったことがないので」と勝利への意欲はまだ封印。「一打一打、自分のやることをやるだけ」と、一打入魂で世代16人目の栄冠に近づきたい。

 ◆高木優奈(たかぎ・ゆうな)1998年5月13日、神奈川県小田原市出身。11歳で器械体操からゴルフに転向。相洋高卒。プロテストは17年の挑戦から5年連続の不合格に泣かされたが、23年11月の6度目の挑戦で悲願の合格。単年登録制度で出場権を得ていた20~21年の統合シーズンは45試合に出場した。趣味はスポーツ観戦。好きな色は黄。156センチ、55キロ。

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