池村寛世 2打差で迎える“運命の日”最終日となる6年交際記念日に入籍 逆転Vで最高のゴールインへ
「男子ゴルフ・ミズノ・オープン・第3日」(25日、JFE瀬戸内海GC=パー72)
3位から出た池村寛世(28)=ディライトワークス=が4バーディー、2ボギーの70をマーク。通算9アンダーで4位に後退したものの、首位とは2打差で逆転Vを射程圏に捉えている。2022年6月以来のツアー優勝に挑む最終日は試合後に、6年間交際したキャディーの坂口琴音さんと入籍する予定。66で回った今平周吾が木下稜介と並び、通算11アンダーで首位。首位から出た堀川未来夢は5位に後退した。
2打差で迎える最終日は、池村にとって特別な日になる。彼女で、キャディーを務める琴音さんと交際を始めて、5月26日でちょうど6年。試合後に役所へ入籍届を提出する予定で「(優勝できたら)最高ですね」と、記念日に花を添える準備は整った。
とはいえ、試合に臨む心境はいつも変わらない。パートナーとは長年、競技中も私生活もともにしてきただけに「別に婚約したからって変わらない」と明かす。今週から新調したキャロウェイのドライバーも好調で、気負うことなく出だしから連続バーディー発進。2年前に2度も優勝を譲った堀川との同組にも動じることなく、この日はスコアをまとめた。
一つ気がかりなのは時間との闘い。名古屋の役所に書類を提出するため「帰るのが遅くなって、日付が越えると大変」という。勝てば新婚旅行も兼ねられそうな副賞の全英オープン出場権も手に入る。「お互いそういう旅行もあまり行けてないので、行けたら最高」。フィアンセと最高のゴールインを果たしたい。
◆池村寛世(いけむら・ともよ)1995年8月30日、鹿児島県出身。10歳からゴルフを始め、鹿児島・尚志館高1年時の国体少年男子個人で優勝。翌年、オーストラリアにゴルフ留学した。半年後に帰国し、高校を中退してプロ転向。アジアで腕を磨いた後、14年に国内ツアーデビュー。15年に下部ツアーで2勝を挙げると、21年11月のISPSハンダ・ガツーンと飛ばせ、でツアー初優勝。翌年も1勝を挙げた。実家はサツマイモ農家。166センチ、72キロ。