岩井明愛が今季初V! 双子の妹・千怜と合わせて10勝目 全米女子OPに「気持ちを強く」
「女子ゴルフ・リゾートトラスト・レディース・最終日」(26日、関西GC=パー72)
2位で出た岩井明愛(21)=Honda=が7バーディー、3ボギーの68で回り、通算15アンダーで今季初優勝、昨年9月のミヤギテレビ杯ダンロップ女子以来の通算4勝目を挙げた。今季2度目の2週連続優勝を狙った竹田麗央が3打差の2位。さらに1打差の3位は桑木志帆と前日首位の金沢志奈だった。
50センチほどのウイニングパットを決めた岩井明は安堵(あんど)の表情を浮かべた。そして、グリーン脇にいた妹の千怜と抱き合った。双子で合わせて10勝目で、自身は今季12戦目にして初勝利をつかんだ。「千怜がもう2勝しているので、自分も頑張らないとと思っていた」。昨年9月以来、久々に味わう優勝に、ほっと息をついた。
後半のプレーに強さが凝縮されていた。首位と1打差の2位でスタートし、12番のバーディーで首位に立つと、13番で5メートル、15番で6メートルのバーディーパットを決めて突き放した。さらに17番(パー3)では1打目を1メートル半にぴたりとつけた。1パットで沈め、後続にとどめを刺した。
次戦、30日開幕の全米女子オープン選手権(ランカスター)が控える。昨年は予選落ちに終わっており「ハングリー精神が伝わってくる選手が多いので、負けないようにしたい」と口元を引き締める。雪辱を期すメジャーの舞台を念頭に、勝利しても反省を忘れない。1番では、グリーン奥のラフからの寄せがショートしてボギー。グリーンで下りのラインとなることを警戒しすぎた結果だった。
「怖がっているから緩んだショットになる。世界で通用するために気持ちを強く持ちたい」。経験と実績を積み、21歳で2度目の全米女子オープンに向かう。