時松隆光 1打差4位で復活のろし!昨年9月以来の1桁順位発進 昨季賞金ランク53位からの不振脱却へ「ちょっと自信に」

 「男子ゴルフ・BMWツアー選手権森ビル杯・第1日」(6日、宍戸ヒルズCC=パー71)

 時松隆光(30)=ロピア=が1イーグル、6バーディー、4ボギーの67をマーク。首位と1打差の4位と好発進を決めた。昨季から先の見えない不振に陥っていたが、久々の好スコアに手応え。ツアー通算3勝で、20~21年には選手会長も務めた男子ツアーの中心人物が、復活ののろしを上げる。昨年大会を制した金谷拓実らが5アンダーで首位。石川遼は23位。石坂友宏が6番パー5でアルバトロスを達成したものの、1オーバーの67位と出遅れた。

 まだまだ復活の道半ばで、時松は少しだけ前向きになれた。昨年9月のANAオープン以来の1桁順位発進は、賞金ランク53位と低迷した昨年から続く不振脱却への足がかり。プレー自体には「まだまだ」と首を横に振るが、結果には「ちょっと自信になったと思う。うん。明日からまた少し楽しみになってきたらいいなと思うけど」とうなずいた。

 運も味方して、幸先の良い出だしだった。1番はラフからの2打目がピンに当たってチャンスにつくと、2番はティーショットがカート道に飛んだものの、跳ね返りがフェアウエーに戻ってくる幸運もあった。3番で7メートルを沈めて3連続バーディーとすると、6番は残り30ヤードからチップインイーグル。難易度の上がる後半こそスコアを落としたが、前半の貯金が生きた。

 迷走するゴルフに時松のトーンは低い。「練習して、(悪癖を)発見してもコースで対応できない。この繰り返しがずっと続いている」と不調の原因が分かっているだけに、もどかしさが募る。生きがいい若手がツアーに増え、対抗心から必要のない力みも出た。

 それでも、初日の好発進は復調への良薬になることは間違いない。「今までゴルフ場を来るのが嫌になっていたんで。これで少し変わったらいいな」と、またまたポジティブな“ゲンちゃん節”。18年5月の関西オープン以来、6年間遠ざかっている勝利へ、ツアーの愛されキャラが一歩ずつ前へ進んでいく。

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