内田ことこ「69」初V王手の単独首位 快進撃8アンダー「アプローチとパットがよかった」

 9番、バンカーショットを放つ内田ことこ(撮影・北村雅宏)
 8番、パーセーブして笑顔を見せる内田ことこ
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 「女子ゴルフ・宮里藍サントリー・レディース・第3日」(8日、六甲国際GC=パー72)

 6位から出た内田ことこ(21)=加賀電子=が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算8アンダーで単独首位に浮上し、初優勝へ前進した。ともに71で回った大里桃子と高橋彩華が1打差の2位。岩井明愛は17番でイーグルを奪うなど67をマークし、トップと2打差の4位につけた。

 これまでツアー4位が最高成績の21歳が、初優勝を射程に入れた。「(最終日の)最終組は緊張するんじゃないですかね?」。快進撃にもかかわらず、人ごとのように肩をすくめてはにかんだ。

 後半出だしの10番でバーディーを奪うと、12番パー5は第3打を残り60ヤードから1メートルにつけて、冷静に沈めた。13番パー4は第2打を残り120ヤードから3メートルにつけ、立て続けにバーディー。「アプローチとパットがよかった」と振り返った。

 今季は初戦のダイキン・オーキッド・レディースで27位となり、その後は2戦連続で予選落ち。前週のヨネックス・レディースも予選落ちして今大会を迎えたが、第1日に68をマークし、第2日も71でまとめた。「調子は悪くなかったが、いい状態なのに試合では練習で出ないミスが出ていた。やっと試合で(納得のいくショットが)打てるようになった」と、本番で力を発揮できるようになってきた。

 好不調にかかわらず、気の置けない先輩との付き合いが癒やしになっている。「橋添穂(みのり)さんや山路晶さんと毎週一緒にいて、ゴルフ以外の話もする。結果が悪くても楽しくできるのは2人のおかげ」と感謝を忘れない。2位までに全英女子オープン(8月22~25日)の出場権が与えられるが「出られるなら」と、まずは最終日の一打に集中する。

 それでも今季の目標は「優勝したい」。はにかみながらも言葉に力がこもっていた。

 ◆内田ことこ(うちだ・ことこ)2002年10月4日、北海道南幌町出身。北海学園札幌高から21年にプロテスト合格。22年のTポイント×ENEOSと、23年のCATレディースとニトリ・レディースでそれぞれ4位に入った。昨季はホールインワンを2度記録。本名は琴子だが、同姓同名の選手がいるため登録名は「ことこ」にしている。加賀電子所属。159センチ、55キロ。

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