岡田晃平 あるぞ史上最速タイ!プロ5戦目メジャー制覇 首位と1打差単独4位 優勝「今週しかない」

 「男子ゴルフ・BMWツアー選手権森ビル杯・第3日」(8日、宍戸ヒルズCC=パー71)

 8位から出た岡田晃平(22)=フリー=が5バーディー、1ボギーの67をマーク。通算9アンダーで、首位と1打差の単独4位に浮上した。昨年12月にプロ転向したばかりのツアー本格参戦1年目。2012年の同大会で藤本佳則が記録した、史上最速タイとなるプロ5試合目でメジャー大会でのツアー初優勝を目指す。前年大会を制した金谷拓実、岩田寛、小木曽喬が通算10アンダーで首位。2打差の5位に蟬川泰果、平田憲聖ら5人が続いた。

 並みいる猛者がひしめくリーダーボードの上位に、フレッシュな新人が名を連ねた。首位と1打差の絶好の位置で3日目を終えたのは、3月に名門・東北福祉大を卒業したばかりの岡田。史上最速タイとなる、プロ転向後5試合目でのメジャー制覇の大記録も目前だ。

 精度と飛距離が合わさったドライバーショットが武器。だが、この日はグリーン上で集中力を見せた。6番の初バーディーを皮切りに、以降は2~3メートルの入れ頃外し頃をことごとく沈めてスコアメーク。チャンスパットを外さず順位を上げ「ほぼパーフェクトで来ている。(優勝を目指すなら)今週しかない」と勝利への意欲をのぞかせた。

 曲がらない?パターが今週の躍進の要因かもしれない。1戦前のミズノ・オープンで、ヘッドとシャフトのつなぎ目が曲がり、クラブが故障しながらプレーしていた。気づいたのは最終日の途中。「真っすぐは打てていた」というが、4日間のうち、3日間が30パット超えだった。一転、パターが曲がっていない今週は、3日間で平均26・7パットと絶好調だ。

 高級車メーカーが冠名の大会に欲も強まる。優勝の副賞は、もちろん同メーカーの高級車。車好きで、今は他人の車を使わせてもらっているが「自分で稼いで買うのが社会人」とポリシーもある。タダで人生初のマイカーを手に入れるチャンスが、目の前にぶら下がっている。

 そして、何よりも勝利をささげたい人がいる。5月の関西オープンで優勝争いに絡みながら、母校・東北福祉大の阿部監督の誕生日だった最終日に伸ばし切れなかった。2日目も電話をかけてくれるなど、いつも教え子を気にかけてくれる恩師だ。「遅れた勝利を届けられたら」と、1カ月遅れの誕生日祝いとしたい。

 ◆岡田晃平(おかだ・こうへい)2002年2月18日、高知県中土佐町出身。9歳の時に父親の影響でゴルフを始め、明徳義塾中3年の16年に日本ジュニア12~14歳の部を制覇。明徳義塾高を経て、東北福祉大に進学した。大学3年時の22年の日本アマでは1学年先輩の蟬川泰果を抑えて優勝。23年10月の日本オープン選手権で初日首位発進を果たし、18位でローアマを獲得。同年12月のサードQTを突破し、プロ宣言した。173センチ、75キロ。

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