松山英樹 5打差5位 18番で痛恨ボギー 巻き返しムードもスコア伸ばせず
「米男子ゴルフ・全米オープン選手権・第3日」(15日、パインハースト・リゾート=パー70)
8位から出た松山英樹(32)=LEXUS=は4バーディー、4ボギーの70で回り、通算2アンダーで5位に順位を上げた。首位とは5打差に開いた。2020年大会覇者のブライソン・デシャンボー(米国)が67をマークし、通算7アンダーで単独トップに立った。
3アンダーとして迎えた18番(パー4)に落とし穴が待っていた。松山は第1打を左に曲げ、木に邪魔されて窮屈な体勢から放った第2打はグリーン手前のバンカーに。3オン2パットでボギーとし、スコアを伸ばせず3日目を終えた。5位に上がったが「ショットもパットもショートゲームも全然思うようなフィーリングが出なかった」と唇をかんだ。
前半で二つスコアを落として迎えた11番はピンまで1・5メートル、12番は2メートルにぴたりと寄せて連続バーディー。14番も2メートルを沈めて巻き返していただけに、最終ホールが悔やまれた。
フェアウエーの両脇に砂地と茂みが広がる難コースで60台を出すには、正確なティーショットが必須。松山のフェアウエーキープ率は3日目まで約67%にとどまり、改善の余地を残す。
4年前の優勝者デシャンボーを5打差で追い、最終日に臨む。「上との差はちょっと開いている」と逆転が容易でないことは百も承知しているが「自分のできることをして終わりたいと思う」と言った。2021年マスターズ以来のメジャー2勝目へ可能性を信じる。