岩井明愛 父の日V ツインズ最高の親孝行 母の日Vの妹・千怜に続いた「プレゼントだったかな」

 今季2勝目を父の日に挙げた岩井明愛
 通算13アンダーで優勝し、スタンドを指さす岩井明愛
 通算13アンダーで優勝し、妹の岩井千怜(左)に祝福される明愛
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 「女子ゴルフ・ニチレイ・レディース・最終日」(16日、袖ケ浦CC新袖C=パー72)

 首位と3打差の5位から出た岩井明愛(21)=Honda=が9バーディー、1ボギーで64のビッグスコアをたたき出し、逆転で今季2勝目をつかんだ。5月のリゾートトラスト・レディース以来の通算5勝目。母の日だった5月12日のRKB×三井松島レディースを制した妹の千怜(21)=Honda=に続いて、今度は姉が父の日の優勝を達成した。24日付の世界ランキングで決まるパリ五輪代表争いにも可能性をつないだ。

 最強双子姉妹が、そろって最高の親孝行を果たした。母の日は千怜がV。今週は明愛の出番だった。怒濤(どとう)の追い上げで、父・雄士さん(51)に届ける父の日の優勝。会見で「父の日の最高のプレゼントだったかなと思う」と感激に浸った。

 尻上がりに明愛のゴルフはギアが上がっていった。1番、2番をバーディー、ボギーと出ていくと、7番から4連続バーディー。グリーン周りからのアプローチが良ければ、9番では残り110ヤードからの2打目が1メートルにつくなど、ショットも良し。開幕戦から苦しんでいたパターも8番では5メートルを沈めるなど、全てがかみ合っていた。

 最終盤は完全に“ゾーン”に入った。最大の見せ場は、2打目が手前のバンカーにつかまった16番パー4。残り20ヤードの砂上から放った一打は、2バウンドしてからグリーンを転がり、そのままカップイン。大ピンチから一転首位に浮上し、歓声を上げて沸くギャラリーに向かって右手を上げた。

 勢いそのままに17番も伸ばすと、18番は2打目をバンカーから寄せて、3連続バーディー締め。並んでいた佐久間、小祝とのプレーオフには持ち込ませなかった。

 父の日のV。明愛は「自分たちがプレーしやすいように、良い意味で周りから守ってくれている」と明かす。感謝を込めて、姉妹で示し合い、身に着けたリストバンドは、父の日カラーを意識したもの。千怜は「私は知らなくて青だと思っていた」と初日は青色だったが、2日目以降は黄色に変わっていた。

 パリ五輪にもいちるの望みをつないだ。代表決定までリミットは1試合。次週は世界ランキングに大きく影響する海外メジャー、全米女子プロ選手権(20~23日、ワシントン州サハリーCC)に出場予定だ。他の日本勢の状況にもよるが、次週も優勝なら、代表をほぼ当確にしている笹生に次ぐ2枠目はわずかに可能性がある。

 「オリンピックという感じはないけど」と、ガツガツとした感情はあまり持ち合わせないが「毎試合頑張っていけたらと思っていた」と明愛は諦めない。世界での戦いに向けて、試合後にあわただしく米国へと向かった。

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