渋野日向子 好スタート暫定4位 一時1オーバー後退も連続バーディーで巻き返し70「あきらめずにバーディーが取れてよかった」
「米女子ゴルフ・全米女子プロ選手権・第1日」(20日、サハリーCC=パー72)
渋野日向子(25)=サントリー=は4バーディー、2ボギーの70をマーク。通算2アンダーで、ホールアウト時点では暫定4位の好スタートを決めた。
序盤からフェアウエー、グリーンを捉え続け、パーを刻み続ける出だし。6番パー5で2オンに成功し、楽々と2パットでまずはバーディーを先行させた。しかし、8番で3パットのボギーをたたくと、折り返して10番パー4の2打目がグリーン右のバンカーにつかまり3オン2パット。一時は1オーバーに後退した。
それでも、きっちり盛り返した。14番で3・5メートルを沈めてイーブンに戻すと、15番は10メートル超えのロングパットをねじ込んで連続バーディーに。16番はタップインのパーで惜しくも3連続とはならなかったが、最終18番は3打目をスピンをかけたショットでピン横にピタリとつけ、バーディー締め。尻上がりに調子を挙げ、初日を上々のスコアでまとめた。
ホールアウト後の中継局のインタビューでは「ショットはそんなに悪くなかったというか、むしろ良かったというくらいな感じ。前半はバーディーがどこかで来てくれればという中で1個来てくれて、そこからオーバーにしてしまってというかなり難しい流れが途中は来たけど、あきらめずにバーディーが取れて良かった」とラウンドを総括。コースの狭いフェアウエーも「すごく狭いからメンタル的にも怖いなという思う部分もあるけど、気持ちは負けないようにと思って最後まで振れたと思う」と自身のスイングを貫いた。
3週前の全米女子オープンは笹生優花に一歩及ばずの2位も、以降は復活を印象づけるようなゴルフが続く。今週こそ2019年のAIG全英女子オープン以来の5年ぶりメジャー2勝目へ。好位置で滑り出した渋野は「なかなかきょうのような感じのゴルフができるとは限らないので、しっかり気を引き締めてまた明日切り替えて頑張りたい」と気を緩めることはなかった。