石川遼 64で首位 2季ぶりVへ浮上 ミスショットがイーグルに「何にも甘えずにやっていく」
「男子ゴルフ・プレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品・第2日」(21日、西那須野CC=パー72)
大会実行委員長でもある石川遼(32)=CASIO=が1イーグル、6バーディーの64をマークし、通算14アンダーとして、昨年7月の日本プロ選手権以来11カ月ぶりの首位に立った。2季ぶりの優勝へ、6位から浮上した。前日トップの金子駆大(こうた)は68で回り、1打差の2位に後退した。
午前8時にスタートの10番ティーに立った石川は、朝から全開だった。5メートルを一撃で沈めると、続く11番パー5は第3打を25ヤードから1・5メートルにつけて連続バーディー。13番パー4は「ミスショットだった」という110ヤードの第2打が、バックスピンと下り傾斜で、そのままカップインしてイーグル。勢いは止まらなくなった。
初日のプレー中、左へのミスが気になり、日没近くまでシャフトの動きなどを確認、修正した。その効果が表れたのが、折り返し後の4番パー5の第1打だった。本人も納得のドライバーショットが、フェアウエーを捉えてバーディー。7番までの4連続につなげた。
前週の全米オープンは2日間で3つしかバーディーがなく、予選落ち。「圧倒された。バーディーを狙えるショットは、ほぼなかった」という。だが、以前ほどスイングを突き詰めることはしない。良いスコアを出すためにゲームの運び方やメンタル面など、いろんな角度からアプローチしている。
「自分には、(他人と比べて)アドバンテージと言えるもの、ギフトとして持っているものは、ない。だから、何にも甘えずにやっていくしかない。それしかチャンスはない」。だから、誰よりも努力の大事さを知っている。