渋野日向子 充実の2打差3位 3連続バーディー&大ピンチ切り抜け「ドラマのある11ホール」
「米女子ゴルフ・全米女子プロ選手権・第2日」(21日、サハリーCC=パー72)
4位からスタートした渋野日向子(25)=サントリー=が4バーディー、2ボギーの70で回り、通算4アンダーの140として首位と2打差の3位に浮上した。パリ五輪代表を争う山下美夢有は70とスコアを伸ばし、通算3アンダーで6位につけたが、古江彩佳は74で1オーバーの23位に後退し、74の畑岡奈紗は7オーバーで予選落ち。全米女子オープン選手権を制した笹生優花は5オーバーの64位で決勝ラウンドに進んだ。サラ・シュメルゼルと梁熙英が6アンダーで首位に並んだ。
2日連続で70をマーク。首位との差は2打で変わらず、順位を一つ上げた渋野は「ドラマのある18ホールだった」と明るい表情で振り返った。出だしから「すごくびっくり」という3連続バーディー。10番で2メートル半、11番で5メートル、12番も2メートルと次々とパットを決めた。自ら「ロケットスタート」と表現し、「チャンスを見つけて取り切れた」と手応えをにじませた。
ドラマチックだったのが後半の2番(パー5)。第3打がグリーン右手前の池につかまった。しかし「石の間で砂の上。浮いている感じ。めちゃくちゃラッキー」と打てる状況だったという。池の縁から思い切ってクラブを振ると、ボールはピン1メートルまで寄ってパーをセーブ。大歓声に笑顔で応え「完璧だった」と自画自賛した。
9番(パー3)はティーショットを難しいグリーン奥に外す大ピンチ。だが最後は2メートルを沈めてボギーに抑えると、「このスコアで終えて良かった。この位置で決勝ラウンドを迎えられるのは、すごく良かった」と胸をなで下ろした。
3週前の全米女子オープン選手権で2位に食い込んだ。メジャー2戦連続の上位争いに「あの2位でちょっと自信が戻ってきた。まだまだ頑張れる」。完全復活を期して、19年全英女子オープン以来となるメジャー2勝目を目指す。