女子ゴルフ 山下メジャー初V&五輪見えた 首位2打差で2位浮上 林間コースで女王の力発揮「チャンスが来たら決めるゴルフ」

 「米女子ゴルフ・全米女子プロ選手権・第3日」(22日、サハリーCC=パー72)

 6位から出た山下美夢有(22)=加賀電子=が3バーディー、1ボギーで2日連続の70をマーク。通算5アンダーで日本勢トップの首位と2打差の2位に浮上した。混戦のパリ五輪代表争い入り、そして日本勢4人目の海外女子メジャー制覇へ好位置で最終日を迎える。3位発進の渋野日向子は73で、通算3アンダーで5位に後退。古江彩佳は4オーバーの38位、笹生優花は10オーバーの67位と苦戦している。通算7アンダーの梁熙英(韓国)が単独首位。

 二つの夢へ山下が一気に前進した。狭い林間コースで生きる日本の2年連続女王の技術力。堅実なプレーで2日連続の70をマークして2枠目のパリ五輪代表入り、そして日本勢4人目の海外女子メジャー制覇を視界に捉えた。

 「耐えるところは耐え、チャンスが来たら決めるゴルフをしている」と笑顔で振り返った一日だった。1番で6メートルを決めて幸先良くバーディー発進とすると、その後は粘り強く小技でパーを拾った。

 ティーショットを右バンカーに入れた9番をボギーとしたが、後半は安定感抜群。11番パー5で3打目をピタリと30センチにつけて取り返すと、14番も6メートルを沈めた。3日間でフェアウエーキープ率は83・3%。平均パット数は28・7。「しっかりマネジメントして、ショットでいい位置につけられた」と充実感を漂わせた。

 一昨年の海外メジャー初出場からこれで7度目。以前の海外挑戦は「イチかバチか」の不確実なゴルフで高い壁にはね返されてきた。それも経験を重ねて、「割り切って」確実性の高いプレーを選択することが増えた。5月の全米女子オープン選手権は12位と、世界でも上位で戦えるようになってきた。

 今大会後に発表される24日付の世界ランキングに基づいてパリ五輪の代表が決まる。17日時点で日本勢4番手の世界ランキング22位も、3番手の畑岡は予選落ちし、2番手の古江は決勝ラウンドで苦戦。メジャーを制覇すれば代表入りは確実だ。海外メジャーでは自身初の最終日最終組。「目の前の一打に集中して全力で頑張りたい」と闘志を燃やし、夢をかなえる。

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