石川遼 2戦連続Vなら史上4番目のスピード20勝 6月好調に手応え「自分のゴルフができれば上位にいける」

 練習ラウンドで明るい表情を見せる石川遼
 練習ラウンドで明るい表情を見せる石川遼
 練習ラウンドで、石川遼(右)と話す平田憲聖
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 「男子ゴルフ・日本プロ選手権」(4日開幕、富士C可児C志野C=予選ラウンドはパー71、決勝ラウンドはパー72)

 2019年大会以来、5年ぶりの大会2勝目を狙う石川遼(32)=CASIO=が指定練習日の3日、練習ラウンドでコースを回り、最終調整を行った。

 2週前のプレーヤーズ・チャンピオンシップ・サトウ食品(JPC)で通算19勝目を挙げたばかり。多数のギャラリーが来場した中での練習ラウンドで、平田憲聖、清水大成らとともに回った石川の組は大観衆を引き連れた。ホールアウト後のグリーン脇には、石川のサインを求めるファンがズラリ。本人に聞くまでもなく、優勝の反響のすさまじさが見て取れた。

 6月はツアー選手権森ビル杯から全米オープン選手権、優勝した2週前のJPCと、海外挑戦も含めてタフな3連戦を消化。オープンウィークの前週は休みを取り入れながらトレーニングを始め、本格的に体が動くようになったのは木曜日と、回復にも時間がかかった。

 それでも疲れた様子はなく、むしろ、ここ最近の充実ぶりに表情には自信が表れていた。苦手にしていた宍戸ヒルズのツアー選手権、伸ばし合いとなった西那須野のJPCでの優勝争いを経験。「どのコースに行っても自分のゴルフをすることができれば上位に行けるんだ。みたいな経験をこの2試合でさせてもらった。これからの自分のキャリアにとっても大事なことだと思う」と自身の成長に手応えをにじませた。

 今週も勝てば1973年のツアー制施行以降では、中嶋常幸、尾崎将司、池田勇太に次いで史上4番目の年少記録となる32歳294日での国内20勝到達となる。ただ、「今の状態で何回勝てるかなと考えるよりは、まだまだ自分が成長できるところがある」と節目の記録というより成長が大事。「先々週の優勝があったおかげで、勝率を自分の力でどれだけ上げられるかというのが、モチベーションに感じている」と自身の伸びしろにワクワクしている。

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