杉浦悠太が2日連続好スコアで午前組トップ 日本勢15年ぶり初出場Vへ 4月に高級車納車も心境は「変わらないです」

 「男子ゴルフ・日本プロ選手権・第2日」(5日、富士C可児C志野C=パー71)

 首位から出た杉浦悠太(22)=フリー=は6バーディー、1ボギーの66をマーク。通算11アンダーで、午前組終了時点では単独トップに立った。

 狭いコースに苦しめられながらも、尻上がりに調子を上げた。2番パー4でティーショットを左に外すと、深いラフからの2打目はラフ脱出に失敗。3オン2パットのボギーが先行した。パー3を除く前半の7ホールでフェアウエーキープは2度。それでも、そのフェアウエーキープに成功した5、8番でバーディーを奪うなど、勝負強さを発揮し、前半でスコアを一つ伸ばして折り返した。

 後半は対照的にフェアウエーを外したのは1度だけ。ショットに安定感が出てくると、16番では10メートルも沈めて、後半は計4バーディー。「昨日と同じように耐えることができたので、後半のスコアにつながった」とうなずいた。

 日大4年だった昨年11月のダンロップ・フェニックスで史上7人目のアマチュア優勝を果たした杉浦。同大会後にプロ転向を宣言して半年以上がたったが、プロとして自覚や実感は「(アマチュアの時と)あんまり変わらないですね。やってる感じは」と話す。

 一方で、以前した大きな買い物がプロ転向後に届いた。「今、乗っている車なんですけど、ちょうど4月に届いたんです。プロになって4月の全然稼げていない時なんですけど」と半年前に契約していた白の高級ミニバンが今春に納車された。本人が口にする通り、ほとんど稼げていない時期とはいえ、自身の稼いだ賞金で車を買うのはプロらしいようにも見える。

 プロゴルファー日本一を決める今大会。杉浦は「変わらないですよ。いつも一緒です。(プロに)なれたから出られるなとは思うけど、特別な気持ちとかはないです」と初出場のメジャーにもあっけらかんとしている。それでも、初出場初優勝なら、日本勢では2009年大会の池田勇太以来、15年ぶりの大記録。新進気鋭の“ユウタ”が泰然自若に偉業に挑む。

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