初出場日本一の杉浦悠太 師弟関係12年目の奥雅次コーチが称える「よく耐え切ってくれましたね」

 通算18アンダーで優勝し、トロフィーを手に笑顔を見せる杉浦悠太
 通算18アンダーで優勝し、笑顔で写真撮影に応じる杉浦悠太
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 「男子ゴルフ・日本プロ選手権・最終日」(7日、富士C可児C志野C=パー72)

 首位から出た杉浦悠太(22)=フリー=が3バーディー、3ボギーの72で回り、通算18アンダーで初日から首位を守って完全優勝を果たした。昨年11月にアマチュア優勝を果たしたダンロップ・フェニックス以来の2勝目で、プロ転向後の初タイトル。同大会初出場初優勝は、日本勢では09年大会の池田勇太以来、15年ぶりの記録となった。

  ◇  ◇

 プロ初優勝を見届けた奥雅次コーチ(52)は、「よく耐え切ってくれましたね」と我慢強さに感服した。ツアーを勝利した教え子は杉浦が初めて。小学6年生の頃に指導を始め、師弟関係は12年目になる。

 現在は江連忠ゴルフアカデミーに所属するレッスンプロだが、以前は山口県のMINEサーキットを中心に活動するオートバイの元レーサーだった。コーチ自身がゴルフを始めたのは28歳の時。男子ツアー8勝の手嶋多一と親交があり、「多一さんの姿を見たのがきっかけ」と、ほとんどクラブを握ったこともない中、ゴルフの道へ転身を決心した。

 競技は違えど、勝負の世界に関わり続けた。それは杉浦の指導にも生きている。「だから悠太を教える時でもそう。『うまけりゃ良い』じゃなくて、いつも優勝争いの時はどうするっていうことを、常に想像させてやってきた」。ここ一番で勝ち切る力は、奥コーチと育んできたたまものだ。(デイリースポーツ・ゴルフ担当・中谷大志)

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