川崎春花が通算18アンダーで今季初優勝! 「人前でゴルフをするのが怖かった」つらい不調期乗り越え

 「女子ゴルフ・ミネベアミツミ・レディース北海道新聞カップ・最終日」(7日、真駒内CC=パー72)

 2日目に首位に立った川崎春花(21)=村田製作所=が4バーディー、1ボギーの69とスコアを伸ばし、通算18アンダーで逃げ切り今季初優勝を飾った。2022年10月以来、1年9カ月ぶりのツアー通算3勝目。つらい不調期を乗り越えての復活Vとなった。4打差の2位は桜井心那(20)=ニトリ、さらに1打差の3位は尾関彩美悠(21)=JFEスチール=だった。

 ずっと苦しかった。つらい涙を流しすぎて「出るかなぁと思ってたんですけど出なかった」と川崎。復活勝利にも、うれし涙はなかった。

 4打差をつけた首位で迎えた最終日だったが、出だしの1番でいきなり3パットのボギー発進。不安な立ち上がりだったが「何やってんだろ~、って思ったけど次のホールから切り替えられた」と、5番で2メートルのバーディーパットを決めた。「あのへんから集中できた」。追いかける同学年の桜井や尾関に差を縮められても、再び離す展開。17番パー3で2メートルにつけ、4つ目のバーディー奪取。勝利を確定させた。

 「今週は初めて回るコースだったから月曜から練習したくて、クラブを飛行機に一緒に乗せて来た。超過料金が7920円。大金でした。頑張らなあかんなと思っていた」。ただ、この1年間ほどは「このまま駄目になるのか。もうゴルフを続けていけないかなって」と悩み抜いた日々もあった。昨年6月には会場に到着しても車から降りられず母・雅子さんに電話。「涙が出て…。人前でゴルフをするのが怖かった」と打ち明けテイクバック軌道から修正し、パッティングは3週前からクロスハンドに変え、「手首が悪さする」ことを防止。ようやく久々のVに結び付けた。通算3勝は全て4日間大会。その実力は誰もが知っている。川崎の完全復活劇はこれからだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ゴルフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ゴルフ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス