平田憲聖が今季初V!海外経験糧にパワーアップ「日本で次の優勝をしたい気持ちが芽生えている」
「男子ゴルフ・長嶋茂雄招待セガ・サミーカップ・最終日」(14日、ノースカントリーGC=パー71)
首位から出た平田憲聖が5バーディー、2ボギーの68で回り、通算19アンダーの267で今季初勝利、通算3勝目を挙げた。3打差の2位が前田光史朗と小平智。吉田泰基が通算15アンダーで4位に入った。さらに1打差の5位は鍋谷太一、近藤智弘、杉山知靖、小斉平優和、宮里優作、蟬川泰果だった。
短いウイニングパットを沈めると、平田は北海道の青空に向かって両手を広げた。今季初優勝を石川遼ら大勢のプロ仲間に祝福され「これまでの2勝よりも特別な勝利。優勝できたのが自信になった」と喜びに浸った。
2勝を挙げた昨年は海外の試合も経験して「パットが入るより、飛べばゴルフは楽になる」と確信。オフは飛距離アップを目指してトレーニングに励み、ティーショットの平均飛距離が昨年の約286ヤードから今年は約291ヤードに伸びた。第2打で使う番手は短くなり、パーオン率も約67%から約72%に上昇した。
その成果が表れたのがボギーの後で迎えた13番。アゲンストの風にもかかわらず、池越えの残り245ヤードからスプーンで2オン、バーディーにつなげた。「ドライバーがイメージより10ヤードくらい飛んでいたので、あのジャッジができた」と、パワーアップで可能になった攻めの一打だった。
同学年の中島啓太らが海外で活躍しているが、「彼らに追い付こうと思わないし、もう日本で次の優勝をしたいという気持ちが芽生えている」と語った。