川崎春花 威風堂々、貫禄の完全Vで今季3勝「ドキドキせずにプレーできるようになった」

 表彰式で優勝ブレザーを着用する川崎春花
 優勝賞品のホイールローダーの前で、ポーズを取る川崎春花
 4番でティーショットを放つ川崎春花
3枚

 「女子ゴルフ・CATレディース・最終日」(18日、大箱根CC=パー72)

 首位から出た川崎春花(21)=村田製作所=が4バーディー、2ボギーの70をマーク。大会レコードタイの通算13アンダーで初日から首位を守り、完全優勝で7月の大東建託・いい部屋ネットレディース以来、3戦ぶりの今季3勝目を手にした。また、竹田麗央、桜井心那ら2003年度生まれの“ダイヤモンド世代”では単独最多となる通算5勝となった。

 2位と3打リードでスタートしたが、序盤から楽勝ムードというような展開ではなかった。1番をバーディーで滑り出したものの、2番パー4は6メートルのファーストパットがショートし、続く1メートルのパーパットは左に引っかけて嫌なボギー。伸ばし合いの様相を見せた前半で、上位の選手がひたひたと、にじり寄ってきた。

 それでも、悪い流れには引き込まれなかった。前々週、前週は予選落ち。だが、その前の2週連続優勝で動じない精神を培った。「相手のことを意識してしまいそうな自分がいるけど、それを抑えて常に自分と向き合うことを心がけた結果優勝することができた」。勝ち方を覚えた川崎は、6番のバーディーですぐに立て直す。さらに納得の一打だったという9番パー5の3打目で、1メートルにつける楽々バーディーを奪うと、2位以下と4打差つけた後半は、いくつものピンチを迎えながらもリードを生かして押し切った。

 22年9月の国内メジャー・日本女子プロ選手権で世代一番星を挙げたが、昨季はメルセデス・ランキング48位でシード維持が精いっぱいと苦戦。不振を乗り越え「並ばれたりしても、自分は自分のプレーをするだけだっていうことを思えば、スッと腑に落ちたというか、そういう思いがあるから、ドキドキもせずにプレーできるようになった」と度胸が増した。

 通算5勝目を挙げ、再び世代をけん引する存在となった。直近5戦3勝、上り調子で満を持して次週の全英へ。セントアントルーズで行われる大舞台へ「まず聖地に行けることがうれしい。難しい、風が強い、寒いとか聞いたので、しっかり覚悟していきたい」と楽しそうな笑顔を浮かべた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ゴルフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ゴルフ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス