松山英樹 米ツアー通算V10を達成 今季賞金自己最高16億円超 ポイントランク8位→3位でアジア勢初の年間王者あるぞ!

 優勝を果たし、関係者と自撮りする松山英樹(左) 
 2番でショットを放つ松山英樹
2枚

 「米男子ゴルフ・フェデックス・セントジュード選手権・最終日」(18日、TPCサウスウインド=パー70)

 パリ五輪銅メダリストの松山英樹(32)=LEXUS=が今季2勝目を挙げ、自身が持つアジア勢の最多記録を更新する米ツアー通算10勝目をマークした。5打差の首位から出て4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの70と苦しんだが、通算17アンダーで競り勝った。今季の賞金総額は1123万ドル(約16億500万円)となり、自己最高を更新。ポイントランクも8位から3位に浮上し、アジア勢で初めて米ツアー年間王者になる可能性も出てきた。ザンダー・シャウフェレとビクトル・ホブランが2打差の2位。パリ五輪覇者のスコッティ・シェフラー(米国)は通算14アンダーで4位だった。

 松山が底力を見せた。独走ムードも漂っていた最終日だったが、世界最高峰の米ツアーは甘くはない。好調だったパットも、前日までのようには決まらず、12番で今週初の3パット。14番は池、そして15番は寄せを2度失敗してダブルボギー。負の連鎖が続き、とうとう首位を明け渡した。

 それでも、17番では8メートルのバーディーパットを「あまり考えず無心で打ったら入った」とカップイン。最終18番(パー4)は第2打をピン下1・6メートルに乗せ、あっさりとVを決めてみせた。優勝を決めた直後は派手に喜びを表すでもなく、パスポート盗難の被害に遭った早藤将太キャディーに代わり、急造コンビを組んだ田淵大賀キャディーの肩をポンポンとたたき「お疲れさん」とねぎらった。須崎雄矢トレーナーは「なんか上手ですよね、ドラマをつくるのが。途中は焦りましたけど、逆に狙ってたんじゃないですか」と苦笑いした。

 これで年間ポイントレースは3位に浮上。プレーオフシリーズ最終戦のツアー選手権で優勝すれば、年間王者の座と賞金2500万ドルを得られる。1位のシェフラー、2位のシャウフェレとのポイント差はまだ大きいものの、銅メダルを取ったパリ五輪から続く勢いは衰えていない。「しっかりと準備して、またこの状態を上げていきたい。彼(シェフラー)が崩れてこないとチャンスはない。少しでも近づけるように頑張りたい」と力を込めた。

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