桑木志帆 初の逃げ切りV「初優勝の時より緊張した」 「揺るがず、とらわれない。今に集中」で2勝目

 「女子ゴルフ・ニトリ・レディース・最終日」(25日、桂GC=パー72)

 首位から出た桑木志帆(21)=大和ハウス工業=が4バーディー、2ボギーの70とスコアを伸ばし、通算12アンダーで、6月の資生堂レディース以来となる今季、通算ともに2勝目を挙げた。鶴岡果恋とペ・ソンウ(韓国)が1打差の2位。森田遥、宮沢美咲、政田夢乃、上田桃子が通算10アンダーの4位だった。20歳のアマチュア、横山珠々奈が9アンダーで8位に入った。

 桑木が首位で最終日の1番ティーグラウンドに立つのは3回目。初めての逃げ切り勝利だった。「初優勝のときより緊張した。追われる立場で、終盤に焦ってはいけないというのは経験済み。どんなことがあっても落ち着いてやろうと思っていた」という。

 4、6番でバーディー先行。10番でもピン奥から2メートル半を沈めたが、13番でグリーンエッジから3パットボギー。16番でも手前8メートルから3パットを演じて「わ~、やらかしちゃった~と思った」と話すが、すぐに「取り返せばいいやと思えた」と気弱になることはなかった。「全英に行かなかったぶん、こっちで勝ちたいという思いは強かった」と特別な気合も入っていた。

 メンタルトレーニングを重ね「揺るがず、とらわれない。今に集中」を信念とする。17番で130ヤードの第2打をピンそば1メートル強につけ、実質的に優勝を決めるバーディーを奪った。「あのショットが決め手だったと思う。最後まで自分を信じてプレーできた」と充実感を漂わせた。

 6月の初V以降、こっそり“ビール断ち”していたという。「2勝目を挙げるまで飲まないって決めていた。ちょっと太ってきたから(笑)。でも今日は飲めますね」。今季残りは、さらなる優勝とメジャー制覇を目指す。「最終戦にポイントランク3位以内でいきたい。メジャーに勝って3年シードを取って、米ツアーテストを受けて。将来的には向こうでやりたい」とビジョンを明かした。

 ◆桑木志帆(くわき・しほ)2003年1月29日、岡山市出身。4歳のときに父・正利さんの影響でゴルフを始めた。岡山理大付高に進学した18年に中国女子アマを連覇。21年6月のプロテストに一発合格し、同年12月の新人戦・加賀電子カップで優勝した。23年は10度のトップ10でメルセデス・ランキング10位となり、初シードを獲得。今年6月の資生堂レディースでツアー初優勝を飾った。倉敷芸科大在学中。163センチ。

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