台風直撃 ゴルフ5レディースがサスペンデッドに 54ホール完遂目指すも9・1最終日36ホールに短縮

 「女子ゴルフ・ゴルフ5レディース・第2日」(31日、ゴルフ5カントリーみずなみ=パー72)

 降雨によるコースコンディション不良のため、第2ラウンドがサスペンデッドとなった。最終日は台風10号などの影響を考慮して、36ホールの短縮競技となる。短縮競技は6月の資生堂レディース以来、今季4度目。約半数がスタートし、38位から出た吉本ひかるが、三つ伸ばして通算4アンダーの暫定4位に浮上。小祝さくらは二つ伸ばして、同15位に浮上した。村田歩香、呉佳晏(台湾)、ささきしょうこの3人が5アンダーで暫定首位。メルセデス・ポイントの配分に変更はないが、賞金加算は規定により50位タイまでに75%となる。

 勢力を落としても過去最強クラスとうたわれた台風10号に、女子ゴルフ界は振り回された。3日間54ホール完遂のために天候回復を待ったが、正午を過ぎても雨脚は衰えない。コースの状態は悪化する一方で、主催者側は断腸の思いでサスペンデッドを判断した。

 本来は午前7時にアウトの第1組がティーオフするはずだった。しかし、雷雲接近のためにスタートが1時間先送りに。8時に始まった第2ラウンドは約半数がスタートしたものの、9時34分に再び雷雲接近で一時中断。11時、正午、午後1時と再開予定時間を3度も引き延ばす事態の末にプレー再開を断念した。

 選手は言わずもがな、約1500人のギャラリーも被害を受けた。大会会場からはJR中央本線・瑞浪駅までのギャラリーバスが出ているが、サスペンデッドが決まった午後0時5分には、瑞浪駅を含む同路線の一部で既に運転を見合わせており、帰宅に大きな影響が発生した。JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)の寺沢範美副会長は「結果的には(見通しが)やっぱり甘かった。本当にすみません」と、順延の判断が遅くなったことを謝罪した。

 最終日の天気予報も午後からは雷雨のマークが点在し、競技不成立の可能性もある。天候が理由となる試合中止となれば、レギュラーツアーでは1982年のキヤノン・クイーンズカップ以来42年ぶり。最悪の事態は避けたいが、こればかりは天に祈るしかない。

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