松山英樹は年間9位 年間2勝&パリ五輪銅のシーズンは「すごくよかった」 来季へ「安定して上位で戦えばメジャーで勝つチャンス増える」
「米男子ゴルフ・ツアー選手権・最終日」(1日、イーストレークGC=パー71)
9位で出た松山英樹は7バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの67で回り、通算16アンダーで9位だった。パリ五輪金メダルのスコッティ・シェフラー(米国)が67と伸ばして通算30アンダーで初の年間王者に輝き、ボーナス2500万ドル(約36億5千万円)を獲得した。
松山は腰痛による前週の途中棄権から、シーズン最終戦は4日間を戦い抜いた。最終18番は2メートルほどを沈めてバーディーフィニッシュ。痛みは「今日は大丈夫でした」と言い、4日間を「いいところもあった、もちろん悪いところもたくさん出たが終われてよかった」と納得の表情で振り返った。
前週までの成績により3位でスタートしただけに「結果としてはもったいな、もうちょっと上に絡みたかったが、今の状態じゃしかたないな」という気持ちもある。とはいえ昨シーズンは上位30人によるこの大会までたどり着けなかっただけに「去年来られなかった分、今年プレーできたこと自体がうれしかった。(昨年までと)コースも変わって全然雰囲気も変わっていたので、なかなか思うように対応できなかったが、いいところもあったの思う。来年に向けてしっかりと作り直していきたい」と前を向ける最終戦になった。
今季は2月のジェネシス招待で優勝。8月のパリ五輪は銅メダルを獲得し、直後のプレーオフ第1戦、フェデックス・セントジュード選手権で米ツアー10勝目となるシーズン2勝目を挙げた。
「勝ちたいと思って、スタートして本当に勝つことができて、もう1勝できて。すごくよかったと思う」と振り返った今季。一方で「もうちょっと安定して戦いたいなというのもある。もう少し安定して上位で、常にトップ10、トップ5で戦っていけば、メジャーでも勝つチャンスが増えてくると思う。そこへ向けて準備したいと思う」とさらなる高みを目指すステップにするつもりだ。
そのためにも来シーズンへ向けて「(体の)痛みの原因をしっかりと。体力不足だと思うし、3カ月あるんで、しっかり準備したい」とさらに強い松山英樹になると誓いを立てた。