松山英樹 ツアー最終戦9位締め 2勝の今季に手応え「よく頑張った」五輪後初の帰国楽しみ「メダル見せたい人がたくさん」

 「米男子ゴルフ・ツアー選手権・最終日」(1日、イーストレークGC=パー71)

 松山英樹(32)=LEXUS=は7バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの67と伸ばし、通算16アンダーで前日と同じ9位となった。パリ五輪を制したスコッティ・シェフラーが首位から出て67をマークし、通算30アンダーで初の年間王者に輝いた。ボーナス2500万ドル(約36億5千万円)を手にした。今季7勝目でツアー通算13勝目。コリン・モリカワが4打差の2位に入った。今大会はポイント上位30人が前週までの成績で打数差をつけて競技を開始。順位がそのままシーズンの総合ランキングとなる。

 最終18番、数十センチのパーパットを沈めると松山は安堵(あんど)の表情を浮かべた。昨年は出場を逃したツアー最終戦を、故障を抱えながら戦い抜き「去年は(最終戦まで)来られなかった分、プレーできたこと自体がうれしかった。3日目に出た(腰の)痛みは大丈夫。4日間終わることができて良かった」とほっとした様子だった。

 最終日はショットがさえて7バーディーを奪った。前週は腰痛で大会を途中棄権し、風邪もひいて十分な調整はできなかったが「意外とうまくいった」と納得顔。ただ、シェフラーらに突き放されて9位に終わり、「もったいない。もうちょっと上に絡みたかった」と悔しさも見せた。

 今季は2月に2年ぶりのツアー勝利を挙げ、8月にプレーオフ初戦も制し「よく頑張ったなと思う」と胸を張った。特にこれまで苦しんだパットは「良いところが出てきた。徐々に変わってきていると思う」と手応えを口にした。

 ショットについては「相変わらず安定しない。もっと上位で戦いたいというのは正直ある。体の面も含めてもう少し安定させたい。来年に向け、しっかりとつくり直していきたい」と新たな目標を掲げた。

 今後はパリ五輪で銅メダルを獲得した後、初めて日本に帰国する予定。「(メダルを)見せたい人がたくさんいる。練習もしたいけど少しゆっくり」とうれしそうに話した。次戦は26日開幕のチーム戦、プレジデンツ・カップに出場予定だ。

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