西郷真央 初日99位から尻上がりの調子で19位 大会前トラブルも心身のたくましさ発揮「粘ったかいがある」
「米女子ゴルフ・FMグローバル選手権・最終日」(1日、TPCボストン=パー72)
26位からスタートした西郷真央(22)=島津製作所=は1イーグル、4バーディー、2ボギーの68をマークし、通算6アンダーの282で19位となった。畑岡奈紗は73とスコアを落とし、4アンダーの30位。勝みなみは通算イーブンパーで52位となり、吉田優利は2オーバーで67位だった。15アンダーで並んだユ・ヘランが同じ韓国勢の高真栄とのプレーオフで勝ち、今シーズン初勝利となるツアー通算2勝目を挙げた。
西郷は大会前にトラブルに見舞われながらも心身のたくましさを発揮し、4日間で尻上がりに調子を上げた。最終日はバーディーパットの精度に苦しみながらも順位を七つ上げて締めくくり「バーディートライを打ち続けられたのはプラス」と収穫を挙げた。
2番でボギーをたたいた後、着実に巻き返した。圧巻はパー4の4番。残り約90ヤードの第2打を沈めてイーグルを奪うなど、スコアを四つ伸ばした。「パターがもうちょっと入っていたら、スコア以上に伸びていたと思う」と貪欲だった。
今大会は航空機での移動時に荷物が空港に届かず「クラブしかなくて、ゴルフウエアを買いに行ったり大変だった」と明かした。想定外の事態に見舞われたが、初日の99位から巻き返し「絶望的な位置からここまでこられたのは、粘ったかいがある」と表情は明るかった。