宮里優作 7年ぶりツアーVへ2打差3位 ベストアマ獲得&ジャンボ最後のツアーV 思い出の大会で好発進

 「男子ゴルフ・ANAオープン・第1日」(12日、札幌GC輪厚C=パー72)

 2017年の最終戦日本シリーズJTカップ以来、7年近くツアー優勝から遠ざかっている宮里優作(44)=大和ハウス工業=が1イーグル、6バーディー、1ボギーの65で回り、首位と2打差の3位で発進した。思い入れの強い大会で通算8勝目を狙う。6月にツアー初勝利を挙げた小木曽喬が63をマークして首位。ツアー4人目の3週連続優勝が懸かる平田憲聖は70で43位となった。

 宮里はこの大会に特別な思い入れを持っている。2002年に尾崎将司が全日空オープン(当時)を制した時、東北福祉大の学生として出場した。「僕らは、ジャンボさんを見てゴルフを始めた世代。テレビに映っていたジャンボさんを目の前にして、いつか必ずこの大会で勝ちたいと思った」。この時はベストアマを獲得し、表彰式に一緒に出た。ジャンボは「俺のために残っていてくれたのか」と声をかけてくれたという。

 あれから22年。44歳の大ベテランは優勝を狙える位置につけた。5番パー5では3メートルに2オンさせてイーグル。ほかに6バーディーを決めた。

 年々故障を抱えるようになり、1月には右膝半月板を痛め、電気治療とプレー中のサポーターが欠かせない。それでも、8月初旬以降は地方オープンも含めて休みなしで試合に出続けている。「そろそろ(体力が尽きて)だめかな」と笑うが、それでも休まないのは「優勝争いをしてみて、自分がどうなるのか見てみたいから」という。

 22年前に見た光景はジャンボの最後のツアー優勝だった。今度は自分が、若い世代に憧れられる姿を見せる。

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