岩崎亜久竜 復調のきっかけをつかむ パット好調首位と1打差2位 2勝目へ「目の前の1打に集中」
「男子ゴルフ・ANAオープン・第2日」(13日、札幌GC輪厚C=パー72)
ツアー未勝利の永野竜太郎(36)=フリー=が2位から5バーディー、1ボギーの68にまとめ、通算12アンダーの132で首位に立った。1打差で木下稜介、岩崎亜久竜、大岩龍一が2位に並んだ。小木曽喬が通算10アンダーの5位、宮里優作は9アンダーの6位につけた。3週連続優勝を狙う平田憲聖は石川遼らとともに42位。前年覇者の谷原秀人は予選落ちした。
昨年の日本オープン選手権で初優勝を飾った後、あまり目立たなかった岩崎が復調のきっかけをつかんだ。66、67と好スコアを並べて首位と1打差。「パットがよかった。ショットはあまり林の方へ行かないで助かった」と軽口をたたくほど余裕たっぷりだ。
鋭いアイアンショットでグリーンを捉え、長いパットを決めた。松山英樹のコーチでもある黒宮幹仁氏から今大会前に指導を受け、構えなどの修正が数字に結び付いた。
前半4バーディーはいずれも5メートル前後のラインを読み切ったもの。パー4の15番は残り135ヤードの第2打をピンそば30センチにぴたり。パー5の17番はバンカーから1メートル半につけて伸ばした。パリ五輪では兄弟子の松山が銅メダルを獲得し「想像もできないぐらいの準備をしたと思う。すごい」と刺激を受けた岩崎。今季は最高成績が6位で前週までの賞金ランキングは53位にとどまるが「目の前の1打に集中し、ここから上げていく」と2勝目に照準を合わせた。