「女子ゴルフ・住友生命レディース東海クラシック・第１日」(１３日、新南愛知ＣＣ＝パー７２)

　ツアー未勝利の菅楓華（１９）＝ニトリ＝が８バーディー、ボギーなしの６４で回り、首位に立った。１打差の２位に山下美夢有。さらに２打差で小林光希と三ケ島かなが続いた。今季６勝で３週連続優勝を狙う竹田麗央は６９をマークし、古江彩佳らと並んで１２位スタート。昨年大会覇者の岩井明愛は７０の２４位だった。

　厳しい残暑の中、１９歳の新星が輝いた。ツアールーキーの菅は６４で首位発進。正確なショットを支えにボギーなしで８バーディーを奪い「うれしい。自己ベストを更新できて良かった」と初々しい笑みを浮かべた。

　最初の１０番で約１０メートルのバーディーパットを沈め、勢いに乗った。その後は得意のアイアンショットで次々とチャンスにつけ、前半で５バーディー。後半も正確性は落ちず「第２打で攻めていけた」と手応えを口にした。

　１６７センチの細身で得意は短いアイアン。今春に卒業した宮崎・日章学園高時代は日本ジュニア選手権で上位に入るなど世代トップの一人だった。昨年１１月にプロテストに一発合格し、３月のデビュー戦でいきなり７位に入って力を見せた。ポジティブ思考を心がけたという前々週も８位と健闘し、目標のシード入りも現実味を帯びてきた。

　ツアー初優勝となれば出場が限定的となる最終戦、ツアー選手権リコー杯で地元宮崎市に凱旋（がいせん）を果たせる。「まだ意識はしていない」と語り、「まずは２桁（アンダー）はいきたい」と謙虚な姿勢で週末の戦いに臨む。

　◇菅　楓華（すが・ふうか）２００５年５月１７日、宮崎市出身。６歳からゴルフを始める。日章学園高２年の日本ジュニアで個人２位の成績を収めると、２３年の全国高校ゴルフ選手権で団体Ｖ。同年１１月の最終プロテストは５位で一発合格。１２月の最終ＱＴは５位で今季前半戦の出場権を手にしたはずだったが、後日過少申告のスコア誤記が発覚し、失格処分でＱＴランキングは１０４位となった。得意クラブは９Ｉ。１６７センチ、６０キロ。