岩井明愛 4打差なんの!鮮やか逆転劇で大会2連覇 平常心貫き今季3勝目「今日は勝とうと思わなくていいや、と思っていた」
「女子ゴルフ・住友生命レディース東海クラシック・最終日」(15日、新南愛知CC=パー72)
岩井明愛(22)=Honda=が8バーディー、ボギーなしの64で回って通算16アンダーの200とし、3位からの逆転で大会2連覇を果たした。今季3勝目、通算6勝目で賞金1800万円を獲得。1打差の2位に山下美夢有。2位から出た菅楓華は75と落として8位。3週連続優勝を狙った竹田麗央は、古江彩佳らと並んで17位だった。
鮮やかな逆転劇で岩井明が大会2連覇を飾った。女王・山下との4打差を追ってスタート。1番から3連続バーディーと絶好のスタートダッシュを決めたが「今日は勝とうと思わなくていいや、と思っていた。気楽に行きました」という。
前週のソニー日本女子プロ選手権は首位と3打差の2位で最終日を迎えたが、75をたたき9位に終わった。「勝たなきゃいけないって思ってしまって、自分で自分を追い込んだ」と反省。その苦い経験を生かして「気持ちが浮かないように注意した」と平常心を貫いた。
15アンダーで並んだ17番パー4では、“飛び系の5番アイアン”でティーショット。残り122ヤードの第2打をピッチングウエッジで4メートルに止め、バーディーパットを沈めて勝負を決めた。「ずっと自分のプレーに集中していました。一日中、気を抜けない日だったので、そんなラウンドの最後に勝てたことがうれしくて」と振り返った。いつも「楽しんだ者勝ち。楽しめたら強い」と話している岩井明の真骨頂。残りシーズン、そして米ツアーの予選会(Qスクール)に向けて大きな自信ができた。