平田憲聖が逆転Vで今季4勝目 賞金ランク1位独走で初の1億円突破 堂々と宣言「賞金王になれるよう頑張りたい」
「男子ゴルフ・パナソニック・オープン・最終日」(22日、有馬ロイヤルゴルフクラブ=パー72)
2位から出た平田憲聖(23)=ELECOM=が7バーディー、ボギーなしの65と伸ばし、通算25アンダーで今季4勝目、通算6勝目を挙げた。地元関西でのツアーは初優勝。9月だけで3勝しており、賞金ランク1位を独走する中で自身初めて1億円を突破した。首位から出た清水大成が3打差の2位。阿久津未来也が4打差で3位に入った。
地元の関係者に見守られながら最終18番でパーパットを沈め、平田は天を見上げて両手を突き上げた。「関西で優勝したいと思っていたし、今週は特に優勝だけを見て入ったので、実現できてうれしい」とかみしめた。
同組の清水を2打差で追いスタートしたが、4日間でわずか1ボギーの安定感で逆転。「苦しかったが、後半勝負と思っていた。9番を取れたのが大きかった」と前半1、9番でバーディーを奪い、後半の5バーディーにつなげた。これまでの大会最多アンダーパーを3つ更新する25アンダー、72ホールのストローク数で自己最少を3打更新する263と、雨まじりのコンディションで実力を出し切った。
01年10月・伊沢利光以来の月間3勝、23歳301日での年間4勝は09年・石川遼(18歳17日)、13年・松山英樹(21歳279日)に次ぐ年少記録。その石川からホールアウト後に「おめでとう」とウオーターシャワーで祝福された。「遼さんの活躍を見ていたので、何度祝福してもらっても感慨深い」と口にした。
ハイスピードで勝利を積み重ねるが、大阪出身の平田にとって地元関西のツアーは初制覇。観戦した母・勝美(まさみ)さんは「自宅ではゴルフの話も、優勝という言葉を口にすることもない。でも今回『関西で優勝したい』と言ったのは、しないといけないと思っていたのかも」と息子の心中を推察した。
この勝利で賞金1億円を突破。優勝スピーチで平田は「優勝を重ねて、賞金王になれるよう頑張りたい」とギャラリーの前で力強く宣言した。