5度目の挑戦でプロテスト合格の新人・政田夢乃が8月のプレー・オブ・ザ・マンス 「バーディーが必要な状況だったので、狭い位置に狙って打った」
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は23日、8月の「PLAY OF THE MONTH」が、政田夢乃が見せた「グリーンの狭い場所を確実に捉えた正確なショット」に決定したと発表した。ファンや選手の投票で選ばれた政田は「受賞できて本当にうれしい。今後もあのショット以上の、皆さんが楽しめるようなプレーをたくさんしていきたいと思う」とコメントした。
受賞したのは8月25日のニトリ・レディース最終日、16番パー3のティーショット。グリーン左手前にクリークが流れるホールで、果敢に左の狭いサイドを攻めた。ピンの手前に落ちたボールは、するすると転がって30センチほどに寄って止まった。
政田は「バーディーが必要な状況だったので、狭い位置に狙って打ったが、しっかりバーディーにつながったのでいい一打だった。残り3ホールを全部バーディーを取れば優勝もいけるんじゃないか、という位置にいたので、しっかり攻められてよかった」と振り返った。
前々週のNEC軽井沢72では最終日に単独首位で迎えた最終18番パー4で、フェアウエーからの第2打を池に入れて痛恨のダブルボギー。2位タイに終わっていた。それだけに「軽井沢のときに失敗しているが、怖がらずにしっかり狙っていけたのは自分のいいところかなと思う」と弱気になっても不思議でない場面で信条を貫き、ニトリ・レディースでも4位に入った。
昨年、5度目の挑戦でプロテストに合格した苦労人。プロ1年目の今季ここまでを「優勝したい気持ちはあるが、トップ10を4回は上出来かな」と振り返る。
シーズン終盤戦を迎えて年間ポイントランキングは56位。50位以内に与えられる来季シードを視界に捉え「狙っていきたいと思っているが、今まで通り1試合1試合しっかりプレーしたいのが一番」と足元を見据えた。