「女子ゴルフ・スタンレー・レディースホンダ・第１日」（４日、東名ＣＣ＝パー７２）

　悪天候によるコースコンディション不良のためスタートが４時間３０分遅れ、日没で全組がホールアウトできなかった。アマチュアの吉崎マーナ（１７）＝沖縄カトリック高２年＝が１４ホールを消化して４バーディー、ボギーなし。通算４アンダーで暫定２位と奮闘した。１２ホールを終えて５アンダーの河本結が同首位。前週優勝の竹田麗央は３アンダーの同１０位につけた。

　南国から来た高校２年生が、名だたるプロにも負けじと奮闘した。沖縄出身の吉崎が１４ホールを消化して、堂々の暫定２位。１８番で８メートルのスライスラインを読み切るなどグリーン上で集中力を発揮し、「ボギーフリー（なし）で上がれて良かった」と笑みがはじけた。

　「すごく思い出がたくさんある」という東名ＣＣで成長を見せた。例年８月に行われるゴルフダイジェストのジュニア大会に参加し、中学３年だった２２年大会では１打差で惜敗。「最終ホールでボギーだったのでめっちゃ悔しい」と今も鮮明に覚えているが、当時と比べて飛距離は３０～４０ヤードも伸びた。

　今大会は２１年に当時アマチュアだった佐藤心結が、渋野日向子らをプレーオフまで追い詰めたという名勝負も生まれている。「私もその時はテレビで見て、それを自分に置き換えながら見ていた」と吉崎。となれば目指すは日本女子では１９年の古江彩佳以来、史上６人目となるアマチュアＶ。「明日もしっかり一打一打集中して、悔いのないようにやりたい」と力を込めた。

　◆吉崎マーナ（よしざき・まーな）２００７年９月１７日、沖縄県出身。本名・吉崎眞夏（まあな）。７歳から父の影響でゴルフを始めた。沖縄カトリック中１年時の２１年に沖縄県民ジュニアゴルフ選手権１３～１４歳の部で優勝した。実家は沖縄県内で飲食店・吉崎食堂を２店舗経営。得意クラブはウエッジ全般。沖縄カトリック高２年。１５１センチ、４８キロ。